2014.10.17

守備の立て直し図る6位慶應義塾大、10位東京国際大とスコアレスドロー/関東大学リーグ

端山豪
左サイドで攻撃の起点を作った慶應義塾大FW端山豪(右) [写真]=平柳麻衣

  関東大学1部リーグ第17節が12日に各地で開催。味の素スタジアム西競技場で行われた第2試合では、慶應義塾大学と東京国際大学が対戦した。

  前期リーグを4位で終えたものの、後期は1勝2分け2敗と苦しむ6位の慶應義塾大。5位までに与えられる全日本大学サッカー選手権(インカレ)出場権争いは、5位国士舘大から7位駒澤大まで勝ち点26で3チームが並び、優勝や残留争いと同様に熾烈を極めている。対する東京国際大は、順位こそ10位と残留争いに巻き込まれているが、直近の試合では、首位順天堂大に3-3、王者専修大に2-2と、上位校相手に好ゲームを演じている。手堅く勝ち点を狙う両校の一戦は、スコアレスドローのまま幕を閉じた。

  互いにリスクマネジメントが徹底された試合は、東京国際大の前田秀樹監督が「面白くないゲームになると思っていた」と明かしたように、観客にとっては少々物足りないゲームに見えたかもしれない。ボールを持っても陣形を崩さずにチャンスをうかがう慶應義塾大に対し、前線に人数を掛けて攻めたい気持ちを抑えて守備的なサッカーを貫いた東京国際大。同監督が、「ボールをカットしてからが速いのが慶應(義塾大)の戦略なので、向こうが来るまで我慢するしかない。ワイドの選手に攻めるように指示して、それ以外は守備のために備えさせた。相手にはまらないサッカーができた」と振り返るように、両指揮官の策略がめぐらされた、締まりのあるゲームであった。

  シュートへの意識を高く持つ慶應義塾大は、ペナルティーエリア外からも積極的にシュートを放つ。最大の決定機は76分、右サイドでFW端山豪(3年・東京ヴェルディユース出身)がDFをかわしクロスを上げると、ゴール前でDFとGKが交錯する中、FW宮地元貴(2年・東京ヴェルディユース出身)が押し込んだが、カバーに入ったDFにクリアされ決めきれなかった。一方の東京国際大も、慶應義塾大の弱点であるリスタートからチャンスをうかがっていたが、FW福島遼(4年・上村学園高等部出身)が2本あった決定機を決めきれない。結局、両チームともに均衡を破ることはなかった。

  前期は11試合で7失点と光っていた堅守が影を潜め、後期は5試合で9失点と不安定な戦いを続けていた慶應義塾大にとって、今節の無失点は大きな意味を持つ。須田芳正監督も「今日は我々のサッカーができ、非常に良いゲームだった」と、好感触を得たようだ。また、今節はインカレ出場権を争うライバルも勝ち点を落としたことについて、「(インカレ出場権争いは)最後までもつれるだろう。大学生という人生の中で良い時期に、みんなで一つになって目標に向かうってことはなかなかない。みんなで楽しんで成長しながら、最後は勝ち取りたい」と、混戦を勝ち抜く意欲を示している。

  一方、最近の試合ではリスクを背負ってまで前掛かりに攻める、オープンなサッカーを展開してきた東京国際大であったが、今節は慶應義塾大のカウンターサッカーを警戒し、緊張を解くことはなかった。ベンチ入りを含めたメンバー18人中、6人が1年生という若いチームであり、前川監督は「個の力がないだけに、組織力で頑張るしかない」としながらも、若さゆえの可能性も感じている。強豪校と対等に点を取り合い、相手のゲームプランに合わせて柔軟に戦った上で粘り強く勝ち点1を積み重ねていることは、選手にとって大きな自信となっているだろう。次節は後期リーグで最も勢いのある明治大が相手だが、同監督は「パワー、スピード、個の技術、全てがすごい。これとどう戦うか、考えないと」と、早くも秘策を練っている様子だ。

 関東大学1部リーグ第17節の結果および順位表は以下のとおり。同リーグは2回戦総当たり方式で開催され、後期日程は11月16日まで行われる。

早稲田大3-1桐蔭横浜大
専修大6-2中央大
国士舘大4-4流通経済大
順天堂大3-2筑波大
明治大3-3駒澤大
慶應義塾大0-0東京国際大

1位:順天堂大学(勝ち点37/得失点差+16)
2位:専修大学(勝ち点34/得失点差+22)
3位:明治大学(勝ち点34/得失点差+13)
4位:早稲田大学(勝ち点34/得失点差+11)
5位:国士舘大学(勝ち点27/得失点差+6)
6位:慶應義塾大学(勝ち点27/得失点差+4)
7位:駒澤大学(勝ち点27/得失点差-3)
8位:流通経済大学(勝ち点16/得失点差-10)
9位:桐蔭横浜大学(勝ち点16/得失点差-14)
10位:東京国際大学(勝ち点13/得失点差-8)
11位:筑波大学(勝ち点9/得失点差-16)
12位:中央大学(勝ち点8/得失点差-21)

文=平柳麻衣

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