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桐蔭横浜大、ルーキーの3戦連発弾でリーグ王者に続き総理大臣杯覇者も撃破/関東大学リーグ

2014.10.04

3戦連続ゴールを決めた桐蔭横浜大のルーキーFW鈴木国友(左) [写真]=平柳麻衣

 関東大学1部リーグ第15節が9月27日、28日に各地で開催。古河市立古河サッカー場で行われた28日の第1試合では、流通経済大学と桐蔭横浜大学が対戦した。

 前節の首位順天堂大との一戦では、終了間際に決勝点を許し、惜敗した流通経済大。夏の総理大臣杯を制し、すでに12月に開催される全日本大学サッカー選手権(インカレ)への出場権を得ているとはいえ、リーグ戦は現在8位で、残留争いに巻き込まれることだけは回避したいところ。対する9位の桐蔭横浜大は前節、リーグ3連覇中の専修大を1―0で破り、後期リーグ初白星を挙げた。上昇を目指す中位チームの直接対決は、1―4で桐蔭横浜大に軍配。流通経済大と順位が入れ替わり、8位に浮上した。

 前期リーグ終了時点では、11試合でリーグワーストの25失点を喫していた桐蔭横浜大だったが、中断期間中に守備面の強化を徹底し、前節ではリーグ最多得点を誇る専修大攻撃陣を完封。今節も堅守は顕在で、許した得点はセットプレーの流れからの1点のみだった。

 ピッチコンディションが悪い中、桐蔭横浜大は183cmの長身FW鈴木国友(1年・相洋高校出身)が前線でロングボールを収め、チャンスを作り出す。前半のシュートは3本に抑えられたものの、28分、そのうちの1本であるFKからのヘディングシュートをDF中島優(1年・青森山田高校出身)が確実に仕留め、1点リードで試合を折り返した。

 一時は同点に追いつかれたが、勝ち越しのチャンスが訪れたのは81分。相手のミスを見逃さずにボールを繋ぎ、最後は鈴木が「立ち上がりのチャンスを自分が決めきれず、苦しい展開になってしまったので、決められて良かった」と、待望の決勝点を奪う。直後の83分に、チーム得点王のFW山根視来(3年・ウィザス高校出身)が今季8点目となるシュートを決めて試合を決定付けると、アディショナルタイムにはFW坪井秀斗(4年・習志野高校出身)がカウンターからダメ押し点。終盤の好機を生かした桐蔭横浜大が4―1と快勝し、前節のリーグ王者に続き、総理大臣杯覇者も撃破した。

 2戦連続で王者を打ち砕くゴールを決めたルーキーの鈴木は、「前期は失点が多くて、点を取っても勝ち切れなかったが、後期は守備が安定しているので、攻撃陣もそれに応えられている」と手応えを感じている。降格圏内の11位筑波大とは勝ち点7差をつけ、残留争いから一歩抜け出した。

 一方、敗れた流通経済大の中野雄二監督は、「1~3失点目は全部自分たちのつまらないミス。重症ですよ。これが(総理)大臣杯日本一になったチームに見えないでしょう」と呆れ気味にコメント。また、「学生は意識してないかもしれないが、自惚れがあったり、勝手に良いプレーをしようとしてしまっていて、チームとしての戦い方がぶれている」と問題点を指摘した。リーグ優勝は絶望的だが、「まだ(調子が悪いのが)リーグ戦で良かった。インカレまでにチームが良い状態になればと思う」と、再び日本一を目指し、チームの立て直しを図る。

 関東大学1部リーグ第15節の結果および順位表は以下のとおり。同リーグは2回戦総当たり方式で開催され、後期日程は11月16日まで行われる。

国士舘大5-1中央大
専修大2-2東京国際大
早稲田大0-1筑波大
流通経済大1-4桐蔭横浜大
順天堂大0-1駒澤大
慶應義塾大1-4明治大

1位:順天堂大学(勝ち点33/得失点差+15)
2位:専修大学(勝ち点30/得失点差+18)
3位:明治大学(勝ち点30/得失点差+12)
4位:早稲田大学(勝ち点28/得失点差+7)
5位:国士舘大学(勝ち点25/得失点差+6)
6位:慶應義塾大学(勝ち点25/得失点差+4)
7位:駒澤大学(勝ち点23/得失点差-5)
8位:桐蔭横浜大学(勝ち点16/得失点差-10)
9位:流通経済大学(勝ち点14/得失点差-10)
10位:東京国際大学(勝ち点11/得失点差-8)
11位:筑波大学(勝ち点9/得失点差-14)
12位:中央大学(勝ち点8/得失点差-15)

文=平柳麻衣

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