2014.08.06

【インハイ・ピックアップ選手】高い突破力で東福岡伝統のウイングを担う男、MF増山朝陽

インターハイ2014
鹿実との対戦でも高い突破力をみせたMF増山朝陽 [写真]=川端暁彦

 爆風のような突破力はこの試合でも健在だった。インターハイ準々決勝、東福岡高校が対峙した相手は同じ九州のライバル・鹿児島実業高校。2月の九州高校サッカー新人大会では敗れている相手である。しかも、攻撃の要であるMF中島賢星は累積警告で出場停止。苦戦を予想する声もあった。だが、フタを開けてみれば、試合は開始から東福岡ペース。その象徴となったのが左右の両ウイング、特に右の増山朝陽である。

 伝統的にウイングが左右に張り出すシステムを採用する東福岡は今大会、右に増山、左に赤木翼を配置。「走りなら負けない」と自ら語るランニングプレーヤーの赤木と、単騎でも強引なドリブルでぶち抜く増山のコンビが織り成すワイドからワイドへと繰り返される攻めは、灼熱の太陽にさらされた鹿実DFの体力と精神力を着実に削り込んでいった。

「(暑さは)正直しんどいですけれど、僕らにはもう元気しかない」

 そう語る増山はスプリントを繰り返し、ドリブルでのトライを継続し、逆サイドのウイングが入れるクロスにもすべて反応。驚異的なジャンプ力が生む制空能力の高さも見せ付けながら、相手SBとの駆け引きで上回り続けた。野性味あふれるプレーの脅威度は灼熱の戦いとなった準々決勝でなお際立っていた。

「行くところと行かないところ。球離れが課題」と本人は自らの課題を語る。確かにそれは一理あるのだが、“それで行き続けられてしまう”能力の高さがあるのもまた確かな事実。クリスティアーノ・ロナウドに憧れる右ウイングにはJクラブのスカウト陣も熱視線を送る。それも「もっと上のステージに置いたら、どう化けるのか」という期待感があるからこそだろう。

(文=川端暁彦)

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