2014.08.01

【インハイ注目選手】前橋育英MF鈴木徳真…高みを目指す名門の主将

鈴木徳真
U-17日本代表としても定着している鈴木徳真 [写真]=安藤隆人

 試合中に何回首を振るのか。背筋をピンと伸ばした姿勢で、常に周囲に目を配りながら、的確な状況判断と予測を駆使して、緻密なポジショニングをとる。インターハイに出場する前橋育英の鈴木徳真だ。

 常に首を振って周りを見ることで、ピッチを俯瞰に捉え、自分が何をするべきか判断をし、実行していく。いわゆる『鷹の目』を持つ鈴木は、今年に入り、守備力が格段に向上をした。

 顔つきは相変わらず幼い。しかし、よく彼の体を見ると、首は太くなり、足腰もしっかりとしている。体幹がしっかりし、アジリティーを発揮しながらも、ボールを激しく奪える球際の強さを兼ね揃える。さらにここに守備の質の高さをもたらしているのが、『予測』だ。前述した彼の『鷹の目』は、攻撃だけでなく、守備でも発揮されている。

「僕はそんなに大きくないので、真っ向から当たりに行ったら負けてしまう。なので、いかに相手や周りの状況を見て、相手の死角や態勢が崩れたところから奪いに行けるか。駆け引きをして、先回りをして奪うとか、フィジカルコンタクトをしなくても奪えるように意識している」

 決してフィジカルが弱いわけではない。しかし、常に上のレベルを見ている。高校レベルであれば、たとえ相手が大きな選手でも、フィジカルでぶつかっても負けないだろう。しかし、プロや世界レベルとなると話は違ってくる。ひとつひとつのプレーの質を向上させることを欲し、より高いレベルに身を置くことを欲しているからこそ、そこは妥協をしない。細部までこだわり、攻守において自分のプレーの質を高める。

『鷹の目』とそれに基づいた情報をベースに、質の高いプレーを見せる。その姿勢は、高校3年生にしてプロのそれと同じだ。

「U-17ワールドカップを経験して、まだまだ上がいると思ったし、ここで自分に満足をしてしまったら先はない」

 見た目は幼な顔、プレーと考え方は大人。このパラドックスこそ、鈴木の魅力の一つ。日本代表の青いユニフォームがすっかり板についてきた彼が、これから山梨の地で開催されるインターハイに臨もうとしている。

 1年次から名門・前橋育英の伝統のエースナンバー「14」を背負う彼は、キャプテンとして、これまで先輩たちが成し遂げられなかった全国制覇に向けて、『鷹の目』と攻守において発揮する『鋭い爪』を磨き上げている。

文=安藤隆人

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