FOLLOW US

ギリシャ戦のデジャブを打ち破った駒澤大高・鈴木隆作、インハイ出場決める

直接フリーキックで決勝点を決めた鈴木隆作。【写真】=安藤隆人

 途中まではギリシャ戦のデジャブだった――。

 FIFAブラジルW杯グループC・第二戦の日本VSギリシャ。前半37分に退場者を出したギリシャは、前線にFWを一枚残し、DFラインとMFラインのツーラインでがっちりとブロックを組んできた。それに対し、日本は縦パスが減り、再度での展開に終始し、単調なクロスが多く、最後まで強固なブロックを崩せずに、スコアレスドローに終わった。

 あの試合から2日後、インターハイ東京都予選準決勝・駒澤大高VS都立駒場の一戦は、0-0で迎えた前半38分、ギリシャとほぼ同じ時間に都立駒場のMFが退場。ハーフタイムに都立駒場の山下正人監督が、「ギリシャだぞ、ギリシャ!」と選手たちに声を掛けたように、後半は前線にFWを1枚残し、ツーラインのブロックディフェンスを敷いてきた。

 これに対し、駒澤大高は日本代表のように攻めあぐねた。しかし、残り15分になると、日本代表が出来なかったことをし始めた。バイタルエリアに素早くくさびを打ち込んで、そこからワンタッチパスでサイドやDFラインを突いて、チャンスを作り出したのだ。

「何とかして崩したかった。中盤ではプレスがないので、僕らがボールを持って、積極的に縦パスを狙った」

 そう語ったのは、ボランチの鈴木隆作だ。特徴は、豊富な運動量と的確な読みを駆使したインターセプト。前半は、先を読むチェイシングで、何度も攻撃の芽を摘んでいた。

 相手が10人になり、守備的になったことで、鈴木がボールを持てる機会が増えた。状況を見て、テンポ良く縦パスを打ち込んでは、3人目、4人目の動きでバイタルエリアに何度も侵入した。これにより、徐々に強固な守備にほころびが生まれ始める。

 そして、試合終了間際の後半37分、バイタルエリアの攻略が功を奏し、ゴール中央の位置で、くさびを受けて反転しようとしたFW安藤丈が倒され、FKを獲得。このFKをセットしたのは鈴木だった。

「あの位置は自分が蹴ると思っていた。いつもニアサイドに蹴るけど、助走した時、GKがニアに寄ったので、ファーを狙いました」

 右足から放たれたキックは、緩やかな弧を描いて、ゴール右隅に突き刺さった。値千金の決勝弾。徹底したクサビのパスでほころびを作り、最後はセットプレーで仕留める。日本が出来なかったことを、彼らはやってのけた。その中心に鈴木がいた。殊勲のスコアラーを中心に喜びの輪が出来た。

「インターハイではもっと攻守で活躍できるようにしたい」

 初出場となるインターハイにおいても、冷静に流れを見てプレーする鈴木の姿が見られそうだ。そうなれば、おのずとチームのインターハイ初勝利も見えてくるだろう。

SHARE

LATEST ARTICLE最新記事

RANKING今、読まれている記事

  • Daily

  • Weekly

  • Monthly

SOCCERKING VIDEO