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成立学園に上田悠起あり! ロングスローも投げるナンバー10が、インハイ出場に導く

2014.06.22

決勝点を決めた成立学園の上田悠起。【写真=安藤隆人】

 22日、東京都高校サッカー総体二次トーナメント準決勝・成立学園vs国士舘が駒沢第2球技場で行われた。決勝戦への切符とインターハイ出場がかかったこの試合は、成立学園が1-0で勝利。成立学園のエース・上田悠起の一撃が、粘る国士舘を振り切って、チームを2年連続のインターハイへと導いた。

 成立学園のナンバー10・上田は、0-0で迎えた45分(40分ハーフ)、左サイドからのクロスを、右サイドから絶妙なタイミングでゴール前のスペースに走り込み、ワントラップしてGKとの1対1を冷静に制する形で、ゴールに押し込んだ。このゴールが決勝点となった。

 4-4-2の右サイドハーフに位置する上田は、高いキープ力と正確な左足を武器に、チームが掲げる『攻撃サッカー』の中軸を担っている。

 準々決勝の暁星戦では、ハットトリックを達成し、6-3の乱打戦の主役となった。国士舘戦でも、巧みなボールコントロールと左足のミドルパスで、何度もチャンスを作り出した。

 4分にチームのファーストシュートを放つと、15分には右から左サイドのMF三角航平に糸を引くようなミドルパスを通し、決定機を演出。後半も決勝点を挙げてから、50分にカットインからシュートを放ち、57分には自陣から左足で、前線のFW吉村伸にロングスルーパスを供給。ゴールには至らなかったが、決定機を何度も生み出した。

 さらに目を見張ったのが、スローインの巧さだ。ロングスローを投げる上田は、単に遠くに飛ばすだけでなく、そのタイミング、スローの強弱、落としどころが絶妙だった。後半、右タッチラインから放った2つのロングスローは、スピードに乗って相手サイドバックの裏のスペースに飛び出した、DF吉田将也とFW町田ブライトの足元にピタリと渡り、二回ともそのままドリブルでシュートまで至った。

 まさに攻撃の中心として、大活躍を見せた上田。しかし、その出来をもってしても、太田昌宏監督は納得しなかった。
「今日の試合より、この間(暁星戦)の方が良かった。運動量という面でまだまだだし、もっと上を目指すなら、もっと走らないといけない。もっと予測をして走ることを求めていきたい」

 これはすべて期待の表れ。それだけの選手だということ。インターハイに向けて、輝きを放ったナンバー10は、更なる輝きを放つために、今から太田監督の指導の下、研鑽の日々を重ねていく。

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