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野洲がインハイ決める、滋賀クラシコで輝いた1年・山元壮太郎

決勝点を決めた野洲の1年・山元壮太郎【写真】=安藤隆人

「久しぶりの『滋賀クラシコ』やろ? 楽しみだよ」

 インターハイ滋賀県予選決勝の試合前、野洲・山本佳司監督がにやりと笑った。滋賀県決勝において、近年滋賀の高校サッカー界をリードしてきた、野洲と草津東のライバルが激突するのは、実に3年ぶりの事であった。

 これまで数多くの死闘を演じてきた因縁の対決とあって、この試合は手に汗握る、白熱の試合となった。立ち上がりから攻撃力が自慢の草津東が攻勢に出るが、カウンターから野洲が先制。後半立ち上がりに野洲が一気に畳み掛け、3-0にするが、終盤に草津東が怒涛の反撃を見せる。2点を返し、さらに後半ロスタイムに2本の決定機を作るが、1つは野洲のGK小倉将司の気迫のセーブに阻まれ、1つは枠を捉えきれなかった。結果は3-2で野洲の勝利。この勝利の裏側には、一人の1年生の存在があった。

「セゾンのメンバーとやっていたサッカーをやるために野洲に来た。先輩たちがうまいので、うまく流れを作れるように意識している」

 MF山元壮太郎。両チームで唯一の1年生スタメンは、左ワイドの位置から、効果的なワンツーやドリブルを何度も披露した。37分(後半2分、35分ハーフ)にはFW村上魁のパスを中央で受けると、自らも打てる体制だったが、間合いをうまく使って十分に相手DFを引き付けてから、村上にリターンパス。1対2から1対1の状態になった村上の足元にピタリと渡すと、村上がゴールを決めた。

 さらに42分には、ゴール前で左FW田畑翔伍がDF2人囲まれ、倒れ込みながらも、ボールをキープし、ヒールで山元にパスを送る。山元は田畑についていたDF2人が右からチェックに来るのを、左アウトサイドで巧みにキープし、そのまま素早いタッチから左足アウトサイドで飛び込んできたGKの上を抜くシュートを突き刺した。

 その後も51分に交代をするまで、大きな存在感を放った。2失点を喫したのは、その後だった。結果として決勝弾となるゴールを決めた山元。

「監督からCBとSBの間で受けて、ワンツーや裏を狙うように言われていた。ドリブルは好きだけど、時間を作ったり、ドリブルしてはたいて再び動き出すなど、ワンパターンにならないようにしています。得点の時は、ボールをもらった瞬間にイメージできていました」

 楠神順平(川崎)、乾貴士(フランクフルト)、望月嶺臣(名古屋)と、脈々と受け継がれているセゾン~野洲の系譜。セゾンの代表を務める岩谷篤人氏は一昨年を最後に野洲のコーチを辞したが、「ショートパスやスルーパスを組み合わせて崩していくサッカーを野洲でやりたい」と、山元を始め、多くの選手がセゾンから野洲にやってきた。

「密集地帯の打開は得意です」

 山元はこう笑う。彼の目標はプロ。野洲らしいサッカーを力強く体で表現するルーキーは、野洲に再び黄金期をもたらすべく、最初のステップとなるインターハイ出場を決めた。

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