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インターハイ出場を決めた鹿実の森下監督「内容はまだまだ」

インターハイ出場を決めた鹿実【写真】=安藤隆人

 8月に山梨県で開催されるインターハイ。全国で最初に出場に名乗りを挙げたのは、名門・鹿児島実業(以下、鹿実)だった。

 城彰二、松井大輔、遠藤保仁、伊野波雅彦のW杯戦士4人を輩出し、全国制覇2回を誇る名門中の名門だが、ここ数年は全国の舞台から遠ざかっていた。要因は鹿児島城西と神村学園の台頭だが、今回のインターハイ予選でついに名門復活を果たした。

 準決勝で鹿児島城西を1-0で下し、決勝進出を果たした鹿実は、決勝戦で出水中央と激突。立ち上がりからペースを握ったのは鹿実だった。就任3年目の森下和哉監督が今年から取り入れている、ドイツ・ブンデスリーガのドルトムントの『ゲーゲンプレッシング』を展開。ポゼッションをしながらも、常に守備のスイッチを用意し、相手に奪われた瞬間に猛プレスを仕掛ける。大きく蹴り出されても、CB奥村泰地を中心にしたDFラインが冷静に対処。高いラインをキープし続け、出水中央を自陣に張り付かせた。

 18分には右サイドハーフの大迫柊人のサイド突破から、マイナスの折り返しをFW木村がシュート。GKがはじいたこぼれを、MF西元宣了が押し込み、鹿実が先制に成功した。

 だが、この後が続かなかった。出水中央もGK益田一、ボランチの松川翔を軸に、集中力を切らすことなく体を張ったディフェンスを披露。すると後半アディショナルタイム。出水中央がカウンターを仕掛ける。これが相手のファールを誘い、右斜め45度の位置でFKを得た。攻守において献身的な働きを見せてきた松川の左足から放たれたキックは、弧を描いてゴール左隅に突き刺さった。出水中央はこの試合のファーストシュートで同点に追いついた。

 延長戦に入っても、鹿実が攻め、出水中央が守る図式が続いた。しかし、出水中央の堅い守備は最後まで崩れず、勝負はPK戦にもつれ込んだ。

 得てしてこういう展開になると、守っている側に勝利が転がり込んでくるものだが、この試合はそうならなかった。鹿実はキッカー全員が冷静に決めると、出水中央は1本がバーに、1本が鹿実GK谷口周平に阻まれ、勝負あり。

「内容はまだまだですが、まずは結果。ようやく全国の切符を掴むことが出来た」

 森下監督は苦しみから解き放たれた表情で、こう語った。超名門校ゆえのプレッシャー。この計り知れぬ重みと戦ってきた森下監督と選手たちは、ようやく念願の全国の切符を掴むことが出来た。

「全国では強い鹿実を見せつけたい」(エース・福島立也)

 9年ぶりの全国。『疾風怒濤』の旗の下、多くの激戦とOBを輩出した鹿実が、山梨の地で『名門復活』を証明しようと、早くもモチベーションはピークに達している。

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