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順天堂大が国士舘大に競り勝つ…王者・専修大は劇的決勝弾で流通経済大を撃破/関東大学リーグ

2014.05.06

終了間際の決勝弾で専修大が勝利 [写真]=内藤悠史

文=内藤悠史

 関東大学1部リーグ第6節が2、3日に各地で行われた。江戸川区陸上競技場では、2日の第1試合で国士舘大学と順天堂大学が対戦。スコアレスで迎えた後半に2点を先行した順天堂大が、反撃を1点に抑えて2-1で勝利を収め、無敗を守った。

 前半は、互いに中盤でボールが収まらず、ロングボールを蹴り合う展開に。「蹴り合いになって、落ち着いて起点を作ることができなかったのは良くなかった。反省点です」と、順天堂大の吉村雅文監督は振り返った。後半は、MF長谷川竜也(3年・静岡学園高校出身)を低い位置に下げ、「中盤で1回(ボールを)つけて、後ろから上がっていくイメージで」(MF長谷川竜)臨み、中盤にボールの収まりどころを作った。先制点は67分、中盤で前を向いてボールを持ったMF長谷川竜がFW佐野翼(2年・清水商業高校出身)とのパス交換で抜け出し、落ち着いて右足シュートを沈めた。さらに75分には、FW佐野が追加点。リードを2点に広げた。

 しかし、2点目の2分後、77分に1点を返される。最終ラインでのビルドアップでパスミスが生じ、ボールを奪われて、最後は国士舘大のFW内山北斗(2年・北海道大谷室蘭高校出身)にシュートを決められた。結果的には2-1で逃げ切ったが、順天堂大の吉村監督は、「相手がもう1点を取って2-2にならなくて良かった。それがこの試合の良かったこと」と、試合内容には不満を持っている様子だった。

 また、第2試合では専修大学と流通経済大学が対戦。首位の専修大は、前節の中央大戦で、2点ビハインドを負って迎えた後半に4得点を奪い、逆転勝利を収めた。開幕5試合を4勝1分けで乗り切り、4連覇へ向けて好スタート。対する流通経済大は、前節の駒澤大戦で0-3と完敗を喫し、3勝2敗の勝ち点9で6位につけている。炎天下の中で行われた一戦は劇的な結末を迎え、後半アディショナルタイムに逆転弾を挙げた専修大が、2-1で激闘をモノにした。

 先制点を奪ったのは流通経済大だった。開始2分、MF森保圭悟(3年・サンフレッチェ広島ユース出身)が直接FKを決め、早々と均衡を破った。2試合連続で先制を許した専修大は前半、ボールをポゼッションして押し込んだものの、ゴール前での迫力を欠き、同点に追いつくことができず。1点ビハインドで前半を終えた。

 0-1で迎えた後半、専修大は立ち上がりに同点弾を記録する。48分にPKを獲得すると、FW前澤甲気(4年・清水商業高校出身)のシュートは左ポストを直撃したが、跳ね返りがGKに当たってゴールへ。FW前澤が胸をなで下ろしていたが、専修大がスコアを1-1とした。

 同点に追いついた専修大は、MF私市一樹(2年・東海大学菅生高校出身)を66分に、FW浅野裕永(1年・成立学園高校出身)を77分に投入し、選手交代で打開を図る。エースFW仲川輝人(4年・川崎フロンターレU-18出身)を負傷で欠く中、爆発力ではやや劣るものの、球離れの早い、連動したパス交換で攻勢をかけた。決勝弾は93分、右サイドからMF私市がクロスを上げると、中央のFW前澤が胸トラップから右足ボレーを突き刺した。2得点のFW前澤は、これで今季の得点数を7に伸ばし、得点ランク首位を独走。「(得点王は)意識はしている。自分にプレッシャーをかけて、狙っていきたい」と、今後のさらなる飛躍を誓った。

 関東大学1部リーグ第6節の結果および順位表は以下のとおり。同リーグは2回戦総当たり方式で開催され、前期日程は6月15日まで行われる。なお、第7節は、5日、6日に開催される。

国士舘大1-2順天堂大
中央大1-2駒澤大
専修大2-1流通経済大
筑波大1-3桐蔭横浜大
早稲田大1-2明治大
慶應義塾大0-2東京国際大

1位:専修大学(勝ち点16/得失点差+14)
2位:順天堂大学(勝ち点14/得失点差+8)
3位:早稲田大学(勝ち点11/得失点差+4)
4位:慶應義塾大学(勝ち点11/得失点差+2)
5位:明治大学(勝ち点10/得失点差+3)
6位:国士舘大学(勝ち点9/得失点差+3)
7位:流通経済大学(勝ち点9/得失点差-3)
8位:駒澤大学(勝ち点7/得失点差-6)
9位:東京国際大学(勝ち点5/得失点差-3)
10位:桐蔭横浜大学(勝ち点4/得失点差-8)
11位:筑波大学(勝ち点2/得失点差-8)
11位:中央大学(勝ち点1/得失点差-6)

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