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U19日本代表が挑む砕いたはずの「アジアの壁」、4度目の正直なるか

2014.04.25

C大阪に所属する南野拓実 [写真]=Getty Images

文=川端暁彦

 24日、ヤンゴン(ミャンマー)にてAFC・U-19選手権(10月9日~23日)の組み合わせ抽選会が行われ、日本は韓国、中国、そしてベトナムと同居するグループCに入った。その組み合わせは下記の通り。

A:ミャンマー(開催国)、イラン、タイ、イエメン
B:ウズベキスタン(前回4強)、オーストラリア(前回4強)、UAE、インドネシア
C:韓国(前回優勝)、日本、中国、ベトナム
D:イラク(前回準優勝)、北朝鮮、カタール、オマーン

 この大会、日本は過去3回連続で8強だった。4強以上にU-20W杯への出場権が与えられるため、3大会連続して世界切符を逃していることになる。2008年大会は柿谷曜一朗、権田修一らを擁して韓国に0-3と惨敗。2010年大会では酒井高徳、宇佐美貴史らを擁して同じく韓国に2-3と逆転負け。2012年大会では遠藤航、久保裕也らを擁したチームでイラクと戦い、1-2で競り負けた。今大会は3度目ならぬ“4度目の正直”となる。

 4強に特別な価値がある大会のため、準々決勝にピークを持っていくのがセオリーではあるのだが、今回はグループリーグから油断のできない組み合わせとなった(シード権を失って久しいので仕方ないのだが……)。「とてもやりがいのあるグループに入った」とは鈴木政一監督の弁だが、確かに前回優勝国の韓国を筆頭にタフな戦いとなりそうだ。グループを抜けた先に待つ準々決勝はD組のチームが相手。ここでは前回大会での借りがあるイラクが待っているかもしれない。

 1990年代に砕いたはずの「アジアの壁」に阻まれて久しいU-19年代。この年代で世界大会を体感する意義は大きく、また世界大会まで続く同世代での切磋琢磨は選手を一段階成長させるもの。日本サッカーの将来のために、そろそろこの「壁」にはご退場願いたいところだ。その壁を砕けるだけの人材は十分にそろっている。

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