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横浜FMカップU17を制した京都橘の米澤監督「自信になる」

第6回横浜F・マリノスカップU-17大会優勝した京都橘 [写真]=川端暁彦

文=川端暁彦

 3月27日から30日にかけて、横浜市のマリノスタウンなどを舞台に第6回横浜F・マリノスカップU-17が開催された。

 同大会は4月から新学年を迎える高校生年代の新チームを集めた親善大会。今年で6回目を迎える。まずは全8チームを4チームずつの2リーグ(みらいリーグと、みなとリーグ)に分けて総当たり戦を実施。両ブロックの同順位同士が最終日に順位決定戦を行うという方式だ。

 今季の決勝に残ったのは、京都橘高校と名古屋グランパスU18という西日本勢。京都橘は予選リーグでホストチームの横浜F・マリノスユースを3-2で破ると、ベガルタ仙台ユースには3-3のドロー、そして最後は東福岡高校を3-2で下し、いずれも“点取り合戦”で勝ち残ってきた。対する名古屋はBチームでの参加だった星稜高校を初戦で10-2の大差で撃破すると、次戦で前橋育英高校に1-0、最後はコンサドーレ札幌U-18と1-1で引き分け。京都橘と同じく、2勝1分の戦績で勝ち残った。

 その大会最終日は暴風が吹き荒れ、雨も落ちてくる難しいシチュエーション。大会4日目でフィジカルコンディションが落ちている状態で戦うには何とも厳しい環境である。だが、両チームともにタフネスを見せてくれた。序盤から名古屋が難しい状況でもしっかりとボールをつなぎながら押し込めば、橘も整然としたブロックディフェンスでこれに対抗。高円宮杯プレミアリーグWESTに属する両チームによる一戦は、ファイナルにふさわしい好ゲームとなった。

 この拮抗したゲームで先手を取ったのは、名古屋。76分、今季の昇格候補選手と目されるMF青山景昌がバイタルエリアで素早く振り向いて左足を振り抜く見事な一撃で橘の守備を打ち砕く。守る時間が長かっただけに、これで一気に苦しくなったように見えた橘だったが、ここから折れない強さを見せた。87分、右サイドからのクロスボールに頭で合わせたのは、FW中野克哉。「アイツのヘディングなんて練習でも見たことがない」と京都橘・米澤一成も目を丸くしたエースの一発で、試合は振り出しに。このままタイムアップとなって迎えたPK戦も7人が蹴り合う激闘となったが、名古屋の7番手のシュートが枠から外れ、この熱戦に終止符が打たれた。

 今季の京都橘はFW小屋松知哉(現・名古屋)、GK永井建成(現・熊本)といった中核選手が卒業し、大幅な戦力ダウンが懸念されていたチームである。だが今大会は最前線で起用された中野がアグレッシブな姿勢を貫徹して「この大会を通じて変わってきた」と米澤監督も納得のプレーを見せるなど、残された選手たちが自覚を持って取り組んできた成果が出始めている。また、強風の決勝で精神的に動じない強さを見せたGK矢田貝壮貴、元U-14日本選抜のFW岩崎悠人ら新1年生たちが早くもポジションを奪いそうな勢いを見せていることも大きな収穫。京都橘にとって、「自信になる」(米澤監督)大会となった。

【第6回横浜F・マリノスカップU-17大会】

■最終成績
1位 京都橘高校
2位 名古屋グランパスU18
3位 ベガルタ仙台ユース
4位 コンサドーレ札幌U-18
5位 横浜F・マリノスユース
6位 前橋育英高校
7位 東福岡高校
8位 星稜高校

■MVP
中野克哉(京都橘高校)

■得点王
小笠原佳祐(東福岡高校)

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