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高円宮杯U18プレミアリーグ記者会見 京都橘・米澤一成監督「『お金どうなんや?』と言われた」

2014.03.08

 本連載の著者である安藤隆人氏は、元銀行員という異色の経歴を持つサッカージャーナリスト。今では、高校サッカーを中心に日本列島、世界各国を放浪し精力的な取材を行っている。巷ではユース教授と呼ばれる。本連載では安藤氏の“アンダー世代”のコラムをお届けする。

文=安藤隆人

 7日、4月から始まる高円宮杯U-18プレミアリーグの記者会見が、JFAハウスで行われた。会見に臨んだのは、高円宮杯実施委員長の林義規氏(暁星高校サッカー部監督)と、昨年度のプレミアイースト王者であり、チャンピオンシップ王者・流通経済大柏の本田裕一郎監督、プレミアウェスト王者・神戸U-18・野田知監督。そして今季から初参戦となる4チーム(東山・福重良一監督、京都橘・米澤一成監督、柏U-18下平隆宏監督、市立船橋・朝岡隆蔵監督)の指揮官の7名。

 まず林実施委員長が、「この国のU-18の最高峰の大会。テクニカルとマナーを含め、各カテゴリーの目標となるようにしたい。ゲーム内容も世界の最高峰に近づけたい。この中からW杯出場選手が出てきてほしい」とコメント。

 その後、出席者のコメントは以下の通り。

■流通経済大柏・本田裕一郎監督
「やっと卒業式が終わって、さあ1年が始まるぞという心境です。新チームに切り替わって、今、個を見ていて、どんなグループになるのかを見ていますが、良くなりそうな雰囲気はある。そこをどうコントロールしていくか。今回、千葉から3チーム出場し、激戦区となっています。日頃はあまり練習試合で市立船橋とは戦わないけど、今回お互いが途中で負けなければ、1年間に4回戦わないといけない。切磋琢磨して、千葉のレベルを下げないように頑張りたい。目指すところはひと暴れして、連覇することが希望です」

■神戸U-18・野田知監督
「昨年度は流通経済大柏と埼玉スタジアムでチャンピオンシップを戦って、結果は出せませんでしたが、素晴らしい環境で試合が出来て、選手たちにはすごくいい経験となった。今年度もあの舞台に帰りたいので、1試合1試合をしっかりと戦いたい」

■東山・福重良一監督
「プリンスリーグ関西で3位以内になり、他チームのおかげもあって、参入戦に出場できたことに感謝しています。その中で昇格することが出来ました。子供たちとは残留を目標にやっています。1年で消えるのではなく、2年、3年と残ることが大事と話をしました。やるからにはしっかりと戦いたいと思います」

■京都橘・米澤一成監督
「去年はプリンスリーグ関西を2位で抜けて、参入戦を戦って何とかプレミアに入れるようになりました。京都橘は学校にグラウンドもないし、200mトラックのグラウンドでやっています。プレミアに上がるときも校長室に呼ばれて、褒められるのかなと思ったら、「お金どうなんや?」と言われました(笑)。全国に良くある学校の代表として戦いたい。核となる選手が抜けたので、新たなチームとして戦っていきたいです」

■柏U-18・下平隆宏監督
「プリンスリーグ関東をやっと勝ち抜けて、悲願のプレミア昇格を果たしました。千葉のレベルのためにも両隣にいるチーム(流通経済大柏、市立船橋)に負けないようにしたい。チームの目標はトップがJ2から昇格即優勝したので、それを見習って目標にしています。それが出来るのはいったん落ちないとチャンスないので今年がチャンスだと思います」

■市立船橋・朝岡隆蔵監督
「プリンスリーグ関東を3位で抜けて、たなぼたで参入できました。昨年とはがらりとメンバー代わったので、戦い方が変わってきます。1戦1戦一喜一憂せず、年間通してレベルアップをしていきたい」

 その後、会見は質疑応答が行われたが、今後のこの連載コラムでとり挙げていきたいと思う。

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