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鹿実で活躍する190センチの“動ける”超大型FW前田翔吾 父親は元Jリーガーの前田浩二

2014.02.22

文=川端暁彦

 17日に鹿児島実業の優勝で幕を閉じた九州高校サッカー新人大会。見事に優勝を飾った“鹿実”のセンターフォワード、前田翔吾を取り上げたい。

 身長190cm。鹿実は決して小型チームではないが、その中でも一際大きな存在として自然と目を惹く存在だ。大型選手にありがちな鈍重さはなく、意外なほど“動ける”大型FWである。その父親は元Jリーガーで、現在はINAC神戸レオネッサの前田浩二監督。前田監督は180cm弱だからかなりの“巨大化”である。本人は「お父さんは憧れというか、自分にとってはライバルみたいな感じですね。中学校くらいから何も言われなくなりましたけれど、小さいころはずっとガミガミ言われてきて悔しかったので」と笑う。

 森下和哉監督が「以前はポッキーがピッチに立っているような感じだったが、やっとここまで来てくれた」と語るように、かつてはポテンシャルの高さを試合で発揮しきれていなかった。ただ、今大会は前線の柱として攻撃だけでなく守備でも奮闘。目標とするFWレヴァンドフスキ(ドルトムント)のように、「ここ(鹿実)に来て走ることの大切さを学んだ」という言葉どおり、大きな体で駆け回った。予選リーグで好機がありながら無得点だったものの、悔しさを胸に秘めて臨んだ準決勝、決勝では共に1得点を記録し、優勝に確かな貢献をしてみせた。

 将来の目標は? そんな問いに対する答えも「プロに行きたい。一つひとつの大会で結果を残していくことがプロに繋がると思っています」と、明快だった。

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