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優勝を果たした富山第一・大塚一朗監督「田舎の選手たちでもできる証明」

2014.01.13

[写真]=大木 雄介

 第92回全国高校サッカー選手権大会の準決勝が13日に行われ、富山県代表の富山第一と石川県代表の星稜が対戦し、延長線の末、3-2で富山第一が勝利を収めた。

富山第一・大塚一朗監督
「こんな感動的なフィナーレがあるのかというほど感動しました。これまでいろんな人が携わってくれて、いろんな人たちの支えがあってここまで来ることができました。県民の後押しに感謝しています。最後まで選手を信じていました。富山県の選手がほとんどです。田舎の選手たちでもできるんだということが証明できて良かったです」

富山第一10大塚翔
「優勝の実感はまだありません。スタンドで応援している仲間の顔を近くで見たときに、実感すると思います。胸を張って富山に帰りたいです。今年、成長したのは、諦めない気持ち。劣勢になっても、諦めない気持ちを常に持って戦うことができました。2点ビハインドの場面でも、仲間の顔を見たら「やってやる」という顔をしていたので、自分もそういう気持ちになりました」

富山第一3竹澤昂樹
「今日のプレーは80点ぐらい。自分の持ち味である積極的なオーバーラップやキックの精度はうまくいきました。PKの場面はボールを受けたら縦に突破して、シュートを打つイメージでした。そのときにスライディングが来て、足が引っかかりました。PKはキャプテンの翔に任せました。(自主練では)遠いところに相手をおいて、いろんな種類のキックを蹴る練習をしています。富山は雪が降るので、冬場は体育館でミニゲームばかりです。フットサルなどで足元が鍛えられたのではないかと思います」

富山第一19村井和樹
「決勝ゴールの瞬間は頭の中が真っ白になりました。3年間、日本一を目指してやってきたのでうれしいです。(途中出場のとき)監督からは「ボールを取ったら縦に抜けろ」と言われていました。試合中はシュートを打つことしか考えていませんでした。(ゴールの場面は)ゴール前に入り過ぎたらシュートを打てないと思ったので、後ろから走り込んで打とうと思っていたら、いいところにボールが来ました」

富山第一8細木勇人
「最後の国立で優勝、うれしいの一言です。優勝カップを掲げたときは鳥肌がたちました。ハーフタイムに、「ここから逆転したらすげえぞ」とみんなで話をしていたので、絶対にやってやろうと思っていました。気持ちで最後まで走りきった感じです。相手のFWは体も強くて足が速いので、FWにボールが入ったときにボランチがどれだけプレスバックできるかがカギだったので、守備をまず意識して、チャンスが巡ってきたら積極的に攻撃参加しようという気持ちで試合に臨みました。こんな劇的な展開は初めてです」

星稜・河崎護監督
「前半は富山第一の攻撃力、守備の集中力、今までに味わったことのないようなプレッシャーを感じました。運良く前半に1点をもらい、後半にも一瞬の隙を突いて2点目をもらいました。2‐0まではプランどおり。勝ちきるために重要な3点目が取れませんでした。疲労があって、選手を代えましたけど、そのタイミングで流れが変わったかなと反省しています。延長戦ではチャンスを作ることができました。最終章として、国立でゲームができる最後の2チームの中で、がんばれたのは誇りですし、彼ら自身もこれを財産として生きていってほしい。選手たちを勝たせてあげたかったし、私自身も勝ちたかった思いはあります」

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