5人抜きドリブルから同点ゴールを挙げたJ・コロナ(10番) [写真]=LatinContent/Getty Images
コパ・アメリカ センテナリオ USA 2016のグループステージ第3戦が14日に行われ、メキシコ代表とベネズエラ代表が対戦した。
グループCはウルグアイ、メキシコ、ジャマイカ、ベネズエラの4カ国。強豪ウルグアイが2連敗でグループステージ敗退となった一方で、2連勝を収めたメキシコ、ベネズエラの2チームが決勝トーナメント進出をすでに決めている。勝ち点6で並ぶ両チームが、首位突破をかけてグループステージ最終節に臨んだ。メキシコはゴールを挙げたエースのハビエル・エルナンデスがベンチスタート。対するベネズエラも、第2戦まで2トップを組んでいたサロモン・ロンドンとホセフ・マルティネスが揃ってスタメンを外れている。
立ち上がり10分、セットプレーからベネズエラが幸先良く先制点を奪う。左サイドで獲得したフリーキックからアレハンドロ・ゲラが右足でクロスを供給。ファーサイドでクリスティアン・サントスが頭で折り返すと、エリア内中央からホセ・ベラスケスが豪快な右足ボレーでゴール上に突き刺した。
18分にメキシコをアクシデントが襲う。ハビエル・アキーノが左足を負傷し、ヘスス・コロナとの交代を余儀なくされた。しかし、22分にチャンスを作り出す。右サイドから中央にドリブルで進入したイルヴィン・ロサーノがエリア外中央のオリベ・ペラルタにボールを預ける。エリア内中央に走り込んだロサーノが再びパスを受けて左足を振りぬいたが、GKの正面をついてしまった。
メキシコは32分、左サイドからホルヘ・トーレスが左足でクロス。エリア内中央でエクトル・エレーラが相手DFと競り合いながら高い打点でヘディングシュートを放ったが、ゴール上に逸れた。直後の35分にも左サイドからJ・トーレスがクロスを供給。中央でJ・コロナがダイビングヘッドで合わせたが、GKダニ・エルナンデスがキャッチした。前半はこのまま終了し、ベネズエラが1点リードで折り返した。
後半に入って50分、1点を追うメキシコがチャンスを迎える。右サイドでボールを受けたロサーノがミゲル・ラジュンとのパス交換でエリア内右を突破する。右足でグラウンダーのクロスを供給すると、ニアサイドに飛び込んだペラルタが合わせようとしたが上手くシュートまで持ち込めない。
さらにメキシコは61分、左サイドのJ・コロナとのパス交換で前を向いたラジュンがエリア外左から思い切り良く右足を振りぬく。強烈なシュートはゴールの枠を捉えたが、GKダニ・エルナンデスの好セーブに阻まれた。
同点に追いつきたいメキシコは68分、ヘスス・モリーナに代えてJ・エルナンデスを投入した。すると74分、右サイドのフリーキックをエレーラが右足でクロスを供給。エリア内中央でディエゴ・レジェスが頭で合わせたが、GKエルナンデスが右手一本で弾き出す。こぼれ球をモレーノが左足で押し込んだが、これもGKエルナンデスが好セーブで防いだ。
80分に遂にメキシコが試合を振り出しに戻す。エリア外左でボールを受けたJ・コロナがドリブルで相手DF2人をかわしながらエリア内中央に進入。さらに相手DFを3人かわして右足でシュートを放つと、ゴール左に突き刺さった。
このまま試合は1-1で終了。メキシコが2勝1分けグループC首位での突破を決めた。一方のベネズエラは3試合でわずか1失点と堅守で無敗を維持し、予選2位で決勝トーナメント進出となった。
グループCを首位で突破したメキシコ代表は19日に行われる準々決勝でグループDの2位チームと対戦。2位となったベネズエラ代表は同日にグループDの1位チームとベスト4をかけて対戦する。
【スコア】
メキシコ代表 1-1 ベネズエラ代表
【得点者】
0-1 10分 ホセ・ベラスケス(ベネズエラ代表)
1-1 80分 ヘスス・コロナ(メキシコ代表)
【グループC順位表】
(左から消化試合数/勝点/勝敗/得失点差)
1位 メキシコ 3/7/2勝1分け/+4
2位 ベネズエラ 3/7/2勝1分け/+2
3位 ウルグアイ 2/0/2敗/-3
4位 ジャマイカ 2/0/2敗/-3
By サッカーキング編集部
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