8日にペルーとエクアドルが対戦。試合前にはペルー地元紙が差別的な記事を掲載した [写真]=LatinContent/Getty Images
メキシコのニュースサイト『メディオティエンポ』が報じたところによると、ペルーの地元紙『トード・スポルト』が、一面で隣国エクアドルに対する差別的な意味を含む見出しをつけ、論争を巻き起こしている。
ペルー代表とエクアドル代表は、8日にコパ・アメリカ センテナリオ USA 2016グループステージ第2節で対戦。当日朝には同紙が一面にペルー代表のFWパオロ・ゲレーロとMFクリスティアン・クエバの写真を大きく掲載し、そこに「サルを殺そう!」という見出しをつけていた。
これを受け、ペルーサッカー連盟側は「今の我々にはスポーツにおけるライバルは存在するが、敵はいない」との声明を発表。フェイスブックやツイッター上で、ペルーとエクアドルのユニフォームを着たサポーター同士が肩を組んでいるイラストと、「あらゆる差別の根絶を目指します」というメッセージを公開した。
ペルーとエクアドルは国境を接しており、ペルー人がエクアドル人を「サル」、エクアドル人がペルー人を「雌鶏」という蔑称で呼ぶ風習があるという。
なお、試合は2-2の引き分けに終わっている。
By サッカーキング編集部
サッカー総合情報サイト