先制ゴールを挙げたディ・マリア [写真]=LatinContent/Getty Images
コパ・アメリカ センテナリオ USA 2016・グループステージ第1戦が6日に行われ、アルゼンチン代表とチリ代表が対戦した。
昨年行われたコパ・アメリカ2015の決勝で激突した両者が早くも今大会の初戦で顔を合わせることとなった。その決勝戦でPK戦の末に敗れて優勝を逃したアルゼンチンは、主将でエースのFWリオネル・メッシがケガを抱えており、ベンチスタートに。前線にはMFアンヘル・ディ・マリア、FWゴンサロ・イグアインとともにMFニコラス・ガイタンが起用された。一方、王者として臨むチリはMFアルトゥーロ・ビダル、FWアレクシス・サンチェスらがスタメンに名を連ねている。
開始2分、アルゼンチンが早くもチャンスを作る。エリア手前左からディ・マリアがアーリークロスを上げると、ガイタンがヘディングで合わせる。しかしこのシュートは惜しくもクロスバーを叩いた。さらに8分、今度はガイタンからパスを受けたディ・マリアがエリア手前左から左足でミドルシュートを放ったが、枠を捉えることができなかった。
やや攻撃が停滞していたアルゼンチンは23分、カウンターを仕掛け、ディ・マリアが左サイドを駆け上がったエベル・バネガにスルーパス。ここからグラウンダーのクロスが入ると、ニアサイドでイグアインが合わせたが、シュートはDFに当たってゴール左へ外れた。さらにこのプレーで得た左CKにマルコス・ロホが頭で合わせたが、わずかに枠の右へ逸れた。
30分にはチリに好機が訪れる。高い位置でボールを奪うと、エリア手前中央のビダルが左に預け、A・サンチェスが右足でミドルシュート。しかしここはGKの好セーブに阻まれた。試合はこのまま0-0で前半を折り返す。
後半に入り51分、アルゼンチンは高い位置でボールを奪ったバネガが、エリア内左に走り込んだディ・マリアへスルーパス。これを受けたディ・マリアがワントラップから左足のシュートをゴール左下に沈め、アルゼンチンが先制に成功した。
さらに59分、ショートカウンターを仕掛けたアルゼンチンはディ・マリアがドリブルで中央を持ち上がり、左のバネガへパスを預ける。ファーストタッチでエリア内に侵入したバネガが左足を振りぬくと、DFに当たってコースが変わったシュートがニアサイドに決まり、リードが2点に広がった。
貴重な追加点を奪ったアルゼンチンは74分にイグアインを下げてセルヒオ・アグエロを投入。80分には1ゴール1アシストの活躍を披露したディ・マリアに代えてエリク・ラメラをピッチへ送り出す。
後半アディショナル3分、チリは左サイドでFKを獲得すると、エリア内中央のホセ・ペドロ・フエンサリダが飛び出したGKの手前でヘディング。このシュートがゴールに吸い込まれ、1点を返した。しかし直後に試合終了のホイッスルが吹かれ、アルゼンチンが前回王者チリを2-1で下した。
10日に行われる第2戦でアルゼンチンはボリビア代表と、チリはパナマ代表と対戦する。
【スコア】
アルゼンチン代表 2-1 チリ代表
【得点者】
1-0 51分 アンヘル・ディ・マリア(アルゼンチン)
2-0 59分 エベル・バネガ(アルゼンチン)
2-1 90+3分 ホセ・ペドロ・フエンサリダ(チリ)
By サッカーキング編集部
サッカー総合情報サイト