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マンUのGKオナナ、トルコ行きが決定…今季は正守護神はく奪、レンタル移籍で再起を図る

2025.09.12

オナナは今季、カップ戦1試合のみの出場にとどまる [写真]=Getty Images

 トラブゾンスポルは11日、マンチェスター・ユナイテッドからカメルーン代表GKアンドレ・オナナがレンタル移籍加入することを発表した。

 クラブからの発表によると、レンタル移籍期間は2026年6月30日までの1年間で、レンタル料も発生しない。残る契約の詳細は公表されていないものの、イギリスメディア『スカイスポーツ』の情報によると、契約には買い取りオプションなどは付随しておらず、レンタル移籍期間中の給与はトラブゾンスポル側が全額負担することになるという。背番号は「24」に決まった。

 オナナは1996年4月2日生まれの現在29歳。バルセロナのカンテラ(育成組織)である“ラ・マシア”の出身ながら、同クラブでトップチームデビューを飾ることはなく、複数回のレンタル移籍を経て、2015年冬にアヤックスへ加わった。同クラブでもヨング・アヤックス(セカンドチーム)からのスタートだったものの、2016-17シーズンにトップチームで正守護神の座を確保。2020年10月にはドーピング検査での陽性反応により9カ月の出場停止処分を受けたこともあったが、約6年間で公式戦通算214試合のゴールマウスを守った。

 2022年夏にはインテルへ完全移籍。インテルでは2022-23シーズンの開幕直後こそ元スロベニア代表GKサミール・ハンダノヴィッチに定位置を譲っていたものの、時間の経過とともに正守護神としてプレーする機会が増え、シーズンを通して公式戦通算41試合に出場。コッパ・イタリアの優勝やチャンピオンズリーグ(CL)での決勝進出等を経験した。

 インテル加入からわずか1年でマンチェスター・ユナイテッドへ活躍の場を移すと、エリック・テン・ハフ前監督の体制下では不動の正守護神に君臨。昨季途中にルベン・アモリム監督がやって来てからも、第1GKとしてプレーしていたが、不安定なパフォーマンスを指摘される機会も少なくはなかった。

 迎えた今シーズンは、負傷の影響で出遅れたこともあり、プレミアリーグ開幕後の3試合はトルコ代表GKアルタイ・バユンドゥルがゴールマウスを託されている。オナナが出場したのは、8月27日に行われたカラバオ・カップ(EFLカップ)2回戦のグリムズビー・タウン戦(●2-2/PK戦:11-12)のみ。“デッドライン・デー”の9月1日には、ロイヤル・アントワープからベルギー代表GKセンヌ・ラメンスの完全移籍加入を発表しており、オナナの序列はさらに低下すると見込まれていた。

 当初、オナナは同じスュペル・リグ(トルコ1部リーグ)のガラタサライ移籍が噂されていたものの、同クラブがトラブゾンスポルからトルコ代表GKウールジャン・チャクルを完全移籍で迎え入れたことを受け、“後釜”としてオナナの獲得を画策。最終的にはレンタル移籍が決まった。

 オナナの新天地となるトラブゾンスポルは、過去7度のスュペル・リグ優勝を誇っており、近年は3強(フェネルバフチェ、ガラタサライ、ベシクタシュ)に勝るとも劣らない勢いを見せている。昨季のスュペル・リグは7位と、直近の9年間では最低の順位で終えていたが、今季はここまで行われたスュペル・リグで3勝1分無敗と好スタートを切っている。

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By サッカーキング編集部

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