ヘンクに所属する伊東純也(画像は21日のELプレーオフ・ファーストレグ)[写真]=Getty Images
ジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)第6節が8月31日に行われ、ヘンクとズルテ・ワレヘムが対戦した。
ここまで4試合を消化したリーグ戦で1勝1分2敗の成績を残しているヘンク。ヨーロッパリーグ(EL)の影響により1試合未消化ではあるものの、現時点で黒星先行と苦しい船出になった。ホームにズルテ・ワレヘムを迎え撃つ今節は、10番を背負う日本代表FW伊東純也が復帰後リーグ戦初先発。左サイドに配置され、チームを勝利に導く活躍に期待がかかる。
試合は開始早々の2分にズルテ・ワレヘムが先制したものの、ヘンクも13分にスコアを振り出しに戻す。敵陣左サイドでフリーキックを獲得すると、キッカーを務めたヤルネ・シュトゥッカーズが左足でクロスを供給。大外で待つマット・スメッツが頭で折り返し、最後はムハイド・サディクが押し込んで同点弾を挙げた。
さらに29分、自陣でボールを奪ったヘンクのカウンターが炸裂。テンポ良くパスを繋いで敵陣に侵入し、シュトゥッカーズが右サイドの裏に抜け出す。ポケットに出したスルーパスにザカリア・エル・ワディが走り込むと、ワンタッチで送ったラストパスにロビン・ミリソラが反応。ダイレクトでネットを揺らしてヘンクが逆転した。
32分にはボックス左角でパスを受けた伊東がカットインから右足を一振り。枠を捉えることはできなかったが、日本代表ウインガーが左サイドでも存在感を発揮する。しかし、直後の33分に伊東のパスミスからヘンクがカウンターを浴びる。ペナルティエリア内で相手を倒したサディクは退場となり、ヘンクがPKを献上。ズルテ・ワレヘムのアントン・タンゲが冷静にキックを沈め、アウェイチームが追いついた。
そんななか、数的不利となったヘンクが56分に再び先行する。ポゼッションで相手を押し込みつつ、ブライアン・ヘイネンが右サイドに展開。ボールを持ったシュトゥッカーズが緩急を生かしたドリブルでマーカーを振り切り、ボックス内に運びながらマイナスのパスを出す。ニアで引き取ったエル・ワディが反転から豪快にゴールへと決め切り、ヘンクが勝ち越しに成功した。
その後、77分に伊東は交代。そのまま試合は3-2で終了し、ヘンクがリーグ戦連勝を飾った。次節、ヘンクは14日にアウェイでアンデルレヒトと対戦。ズルテ・ワレヘムは13日にホームでルーヴェンと対戦する。
【得点者】
0-1 2分 イェッペ・エレンビャウ(ズルテ・ワレヘム)
1-1 13分 ムハイド・サディク(ヘンク)
2-1 29分 ロビン・ミリソラ(ヘンク)
2-2 35分 アントン・タンゲ(PK/ズルテ・ワレヘム)
3-2 56分 ザカリア・エル・ワディ(ヘンク)
By サッカーキング編集部
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