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“怪物”に最も近いストライカーは誰だ!? ハーランドの類似プレーヤーを探せ

2023.06.19

ハーランドに最も似ている選手は? [写真]=Getty Images

 フットボール界では「〇〇を彷彿とさせる」や「〇〇二世」といった決まり文句があるが、それをデータで実証することはできないのか?
 
 サッカー選手は十人十色で、全ての選手が唯一無二の才能を持っている。そのため同じ選手など存在しないわけだが、似ている選手はいるはずだ。選手にもタイプがあるため、いくつかカテゴライズすることができるだろう。例えばフォワードならば「屈強なポストプレーヤー」や「ドリブル系フィニッシャー」など、大雑把だが似たような特徴を持つ選手を分類できる。
 
 ディフェンダーでも「対人プレー」を得意とする選手もいれば「空中戦」にめっぽう強い選手もおり、各ポジションにおいて「同系タイプ」のプレーヤーが存在するはずだ。これまでは何となくの印象で似たタイプの選手を決めてきたが、今回データ会社『Opta』がデータを用いて「類似プレーヤー」を見つける取り組みを始めたので紹介しよう。その名も「選手レーダー」だ。
 
 欧州5大リーグのデータを用いて、選手をポジション別にそれぞれ9つのデータで表すことで、選手の類似性が分かるという。例えばフォワードの場合は「ゴール」「シュート」「敵陣ボックス内のタッチ」「空中戦」「ボール奪取」「守備アクション」「ボールタッチ(ピッチ全体)」「ドリブル」「チャンスメイク」の9つのデータを用いて選手の“鶏頭図(レーダーチャートの一種)”を作成。その図の形が似た選手が同系プレーヤーや類似プレーヤーということになる。
 
 それでは、実際に誰が誰と似ているのか見ていこう。まずは今季マンチェスター・Cで加入1年目にゴールを量産して“トレブル”に貢献したノルウェー代表FWアーリング・ハーランド(22歳)だ。公式戦52ゴールを叩き出した今シーズンの“ノルウェーの怪物”に最も似ている4名の選手が次の通りとなる。4位は、フランスのRCランスでリーグ4位タイとなる21ゴールを叩き出したベルギー代表FWロイス・オペンダ(23歳)だ。

FWロイス・オペンダRCランス


 
 オペンダは、「ゴール」「シュート」「敵陣ボックス内のタッチ」で極めて高い点数を誇ったハーランドに似ているという。このデータは今季欧州5大リーグにおける相対的な評価であり、ハーランドよりもゴールを決めた選手はいないため、彼の「ゴール」の点数は100点満点となっている。オペンダは今季21ゴールのため「ゴール」の評価は95点。そのほかの項目も概ねハーランドと同じよう特徴が見られたが、177㎝のオペンダはあまり空中戦が強くないためハーランドとの類似性は「68.43%」に留まった。

FWヴィクター・オシムヘンナポリ

 ハーランドの類似性で3位に入ったのは、ナポリを33年ぶりのセリエA制覇に導いたナイジェリア代表FWヴィクター・オシムヘン(24歳)である。ハーランドのリーグ戦36ゴールには劣るものの、オシムヘンも今季セリエAで26ゴールを叩き出してリーグ得点王に輝いた。プレミアリーグなどのクラブが目を光らせるオシムヘンは、ハーランドとの類似性が「70.45%」で3位となった。

FWロベルト・レヴァンドフスキバルセロナ


 
 2位は歴代最高ストライカーの一人、ロベルト・レヴァンドフスキだ。今年8月に35歳となるポーランド代表のベテランは、昨夏バイエルンからバルセロナに加入すると23ゴールでいきなり『ピチーチ賞(ラ・リーガ得点王)』に輝いた。「ゴール」「シュート」などはハーランドと似たような点数となったが、レヴァンドフスキはピッチ全体での「タッチ数」でハーランドを大幅に上回ることになった。
 
 というのも、今季ハーランドはピッチ全体での「タッチ数」が極めて少なかった。90分毎で24回程度。これは今季欧州5大リーグで見た場合に相対的評価は「2点」(100点満点中)なのだ。一方、レヴァンドフスキのタッチ数は約38回だった。そのためレヴァンドフスキは、ボールを触りすぎたことでハーランドとの類似性が「74.49%」に留まり、2位という結果になった。

FWカラム・ウィルソンニューカッスル


 
 そのレヴァンドフスキを抑え、今季欧州5大リーグで最もハーランドと似ていたのが、ニューカッスルのイングランド代表FWカラム・ウィルソン(31歳)だ。今季ウィルソンはプレミアリーグで5位となる18ゴール。これは欧州5大リーグで見ると17位の数字だ。これまでに挙げた他の選手と比べて物足りなく感じるが、ウィルソンは出場時間が1887分と少なかった。そのためウィルソンは「90分毎のゴール数」で計算すると1位ハーランド、2位キリアン・エンバペ、3位オシムヘンに次いで欧州5大リーグで4位なのだ(1350分以上に出場した選手に限る)!
 
 さらに前線に張ってプレーすることが多いためピッチ全体でのタッチ数も極めて低く、その点においてもハーランドと特徴が重なった。結局、類似性は「81.31%」となり、ウィルソンは今季最もハーランドに似ている「類似プレーヤー」となったのだ!
 
 もちろんデータの上の話に過ぎないが、この類似性を見ることで選手の特徴が一目で分かるのだ。例えば、プレミアリーグのクラブがオシムヘンやオペンダの獲得を検討した際に、あのハーランドと類似性が高いため「彼らもプレミアリーグで活躍できる」と結論付ける可能性もある。
 
 同じフォワードでも違うタイプの選手を見れば、類似プレーヤーの顔ぶれもガラリと変わる。例えば、今季プレミアリーグで得点ランク4位の19ゴールを決めたリヴァプールのFWモハメド・サラーを見てみよう。彼の場合は「チャンスメイク」「ドリブル」「タッチ」の項目でハーランドを大幅に上回った一方で「空中戦」は低い点数となった。
 
 そんなサラーと同系プレーヤーと呼べるトップ4を見ると、4位がリヴァプールの元チームメイトでバイエルンに所属するFWサディオ・マネ(類似性80.77%)。3位がミランのポルトガル代表FWラファエル・レオン(81.87%)、2位がドルトムントのオランダ代表FWドニエル・マレン(83.52%)となった。そして堂々の1位はライプツィヒで今季ブンデスリーガ得点王に輝いたフランス代表のFWクリストファー・エンクンクで、その類似性は84.43%だった。
 
 選手をグラフ化して比較する「選手レーダー」は、後継者を見つける場合にも役に立つだろう。例えば、マンチェスター・Cの3冠の立役者の一人であるポルトガル代表DFルベン・ディアスの類似プレーヤーが、あの日本代表DFなのだ!
 
 それでは次回は、ディフェンダー部門の「類似プレーヤー」たちを見てみよう。

(記事/Footmedia)

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