フル出場でセルティックの勝利に貢献した前田 [写真]=Getty Images
スコティッシュ・カップ準決勝が30日に行われ、セルティックとレンジャーズが対戦した。
現在のスコティッシュ・プレミアシップでは、首位セルティックと2位レンジャーズの勝ち点差は「13」まで広がっている。リーグ連覇までのカウントダウンが始まっているセルティックは、今季のスコティッシュ・リーグカップでもトロフィーを掲げており、“国内3冠”も現実味を帯びてきている。このような状況で迎えたスコティッシュ・カップの準決勝、セルティックの相手は昨季の大会覇者である“宿敵”のレンジャーズだ。
セルティックは古橋亨梧と前田大然が先発入り。旗手怜央は3月18日に行われたスコティッシュ・プレミアシップ第29節ハイバーニアン戦以来、およそ1カ月半ぶりにスタメンに戻ってきた。岩田智輝と小林友希はベンチからのスタートとなっている。
試合は序盤から拮抗した展開となり、スコアレスのまま時間が経過。このままハーフタイム突入も考えられた42分、セルティックが試合を動かす。右サイドからボールを持ち運んだマット・オライリーがカットインから相手に倒されるも、判定はノーファウル。ここでレンジャーズ守備陣に一瞬の緩みが出た隙を見逃さなかった前田が、ペナルティエリア右でボールを拾うと、右足でクロスボールを送る。最後はフリーのジョタが頭で押し込み、セルティックが先手を取った。
後半に入るとレンジャーズがチャンスを迎える。50分、右サイドで跳ね返りを拾ったトッド・キャントウェルが右足でクロスボールを放り込むと、ゴール前で混戦が生まれる。アルフレッド・モレロスが押し込もうとしたものの、先に反応したキャメロン・カーター・ヴィッカースがギリギリのところでクリアし、ゴールを許さなかった。
対するセルティックは57分、右サイド開いた位置でパスを引き出したジョタが中央へ繋ぐと、旗手がダイレクトで背後のスペースへ送る。反応した古橋が右足で狙ったものの、シュートはGKアラン・マクレガーに阻まれた。
その後はレンジャーズに立て続けに決定機が到来。60分、ペナルティエリア手前で前を向いたスコット・アーフィールドが右足を振り抜くも、ここはGKジョー・ハートが弾き出す。64分には右サイドから仕掛けたファッション・サカラの折り返しからジェームズ・タヴァーニアーがミドルシュート。ファーサイドを狙った一撃は左ポストに嫌われる。こぼれ球に反応したサカラのシュートもゴール右へと外れた。
最後まで手に汗握る展開となったものの、試合はこのままタイムアップ。セルティックが今季5度目のオールドファームを制し、3シーズンぶりとなる決勝行きを決めた。旗手は64分まで、古橋は84分までプレー。前田はフル出場を果たした。岩田は64分に旗手との交代でピッチに立っており、小林に出番はなかった。
なお、準決勝もう一方の対戦カードでは、2部のインヴァネスが3部のフォルカークを3-0で下している。この結果、決勝戦はセルティックとインヴァネスの対戦カードに決まった。決勝戦は6月3日に『ハムデン・パーク』にて開催される。
【得点者】
0-1 42分 ジョタ(セルティック)
By サッカーキング編集部
サッカー総合情報サイト