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エジプトで前代未聞の珍事…主審が観客のスマホでリプレイ確認、無期限の資格停止処分に

2023.03.23

エジプト2部で主審が観客のスマを使いリプレイ確認(画像はイメージ)[写真]=Getty Images

 エジプトで行われた試合にて観客のスマートフォンを使ってリプレイ映像を確認したレフェリーが、無期限の資格停止処分を言い渡されたようだ。22日、イギリス紙『デイリーメール』が伝えている。

 前代未聞の珍事が発生したのは、現地時間17日に行われたエジプト・セカンド・ディヴィジョン(エジプト2部リーグ)のスエズvsアル・ナスルの一戦。スエズの1点リードで迎えた後半終了間際、敵陣ボックス手前右でFKを得たアル・ナスルがゴール前に浮き玉を放り込むと、混戦の中でゴールネットが揺らされ、試合は振り出しに戻ったかに思われた。

 しかし、スエズの選手たちやサポーターは、ゴールが決まる前にハンドの反則があったとして審判団に猛抗議。エジプト・セカンド・ディヴィジョンではVARが導入されていないため、この試合で主審を務めていたモハメド・ファルーク審判員はピッチサイドで観客のスマートフォンを用いてリプレイ映像の確認を行なったという。ファルーク主審はリプレイ映像の確認後にハンドの判定を下し、アル・ナスルの同点ゴールは取り消しとなった。

 報道によると、エジプトサッカー協会(EFA)はこの事態を受け、ファルーク主審を含むこの試合を担当した審判員全員に対し、無期限の資格停止処分を言い渡したという。同協会の審判委員長を務めるヴィトール・ペレイラ氏は「この試合の主審であるモハメド・ファルークがスマートフォンを使って試合中の映像を確認した件について、委員会は調査を行うことを決定した」と発表。また、アル・ナスル側は、審判員が規定に違反しているとして、法的措置に乗り出す構えを見せているようだ。

 なお、試合はスエズが3-1で勝利。ファルーク主審を含む審判団は、警察の護衛付きでピッチを後にしたと伝えられている。

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