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「今夜は奇跡を起こしたかった」 “死の組”で一時は首位に…ハンガリー代表指揮官が胸中明かす

2022.09.27

“死の組”突破にあと一歩まで迫ったハンガリー代表のロッシ監督 [写真]=Getty Images

 ハンガリー代表を率いるマルコ・ロッシ監督が、26日に行われたUEFAネーションズリーグ(UNL)・リーグA・グループ3最終節イタリア代表戦を振り返った。同日、イタリアメディア『フットボールイタリア』が伝えている。

 UNL・リーグA・グループ3でイングランド代表、イタリア代表、ドイツ代表と同居したハンガリー代表。開幕節イングランド戦で金星を挙げた“マジャール(愛称)”は下馬評を覆す躍進を遂げると、“死の組”と評されるグループで、第5節終了時に首位に立つ。そして迎えた最終節、勝ち点差「2」で2位につけるイタリアと対戦したが、欧州王者の底力の前に0-2で完敗。最終的に、ハンガリーはグループ2位に転落し、決勝ラウンド進出には一歩及ばなかった。

 まず、ロッシ監督は「私は長年サッカー界に携わっており、満員のスタジアムや熱狂的なファンを見てきた。だからこそ断言できることもある。ハンガリー代表チームがホームでプレーするときに感じられる(ファンの)情熱を、他では決して味わえないといことだ」と胸中を明かした。

 引き分け以上で決勝ラウンド進出の切符を手にすることができたが、惜しくも届かなかったハンガリー。“死の組”最終節を振り返った同指揮官は「今夜は奇跡を起こしたかった。イタリアのようなチームと対戦するときは、ミスをゼロにして、相手が間違えることを祈るしかないんだ」と披瀝。続けて「チャンスがあったときでさえ、世界最高のGKに防がれてしまった。PSGが(ジャンルイジ・)ドンナルンマと契約したのは偶然ではない」とハンガリー攻撃陣の前に立ち塞がった“守護神”に賛辞を送った。

 欧州最高峰のチームを相手にするハンガリーの“冒険譚”は幕を閉じたが、ロッシ監督は「スケープゴートを探す必要はない。勝ち負けは人それぞれだけど、今日の選手たちの戦いぶりを誇りに思っているんだ。特に後半は、欧州王者にプレッシャーをかけることができた」とイタリア代表を苦しめたチームを称賛している。

 1950年代前半には4年間無敗記録を樹立し、“マジック・マジャール”と謳われたハンガリー代表。約70年の時を経て、再び欧州を席巻する可能性を示したロッシ監督のチームは、FIFAワールドカップ2022カタール出場は叶わなかったものの、2年後に行われるEURO2024でどのような“奇跡”を起こしてくれるのだろうか。

By サッカーキング編集部

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