エジルがフェネルバフチェを退団 [写真]=Anadolu Agency via Getty Images
フェネルバフチェは13日、元ドイツ代表MFメスト・エジルとの契約を双方合意の上で解除したことを発表した。
現在33歳のエジルはシャルケの下部組織出身。2008年冬にブレーメン移籍を果たすと、2010FIFAワールドカップ南アフリカではドイツ代表の中心選手として活躍した。大会終了後の2010年夏にレアル・マドリードへ完全移籍。在籍した3シーズンで公式戦159試合に出場し、27ゴール80アシストを記録した。2013年夏には当時のクラブ史上最高額となる4240万ポンド(当時のレートで約65億円)の移籍金でアーセナルへと完全移籍。2014FIFAワールドカップブラジルでは、ドイツ代表として世界の頂点に立っている。アーセナルでは7シーズン半プレーし、公式戦254試合に出場して44ゴール77アシストをマークした。
2021年の冬にはアーセナルとの契約を解除し、「子供の頃からファンだったクラブ」と公言していたフェネルバフチェへ移籍。3年半の契約を締結していた。加入直後から定位置の座を確保し、スュペル・リグ(トルコ1部リーグ)で10試合に出場。2021-22シーズンのスュペル・リグでは21試合に出場して7ゴール2アシストを記録するなど、主力として活躍しただけでなく、キャプテンマークを巻く試合もあった。しかし、3月に当時クラブを率いていたイスマイル・カルタル監督と、途中交代など采配を巡って口論に発展。この行動をクラブ幹部から非難され、以降はトップチームから外されていた。ジョルジェ・ジェズス監督到着後も状況は変わらず。エジル自身はフェネルバフチェでキャリアを終えることを望んでいたものの、プレシーズンキャンプのメンバーからも外され、最後までクラブとの関係を修復することはできなかった。
フェネルバフチェは「我々とメスト・エジルとの契約は、双方合意のもとで解除されることとなりました。我々は、メスト・エジルの残りのキャリアが成功することを祈っています」と声明を発表している、
なお、フリーとなったエジルの新天地は同じスュペル・リグの強豪であるイスタンブール・バシャクシェヒルに決まりそうだ。同クラブを率いるエムレ・ベロゾール監督は、かつてフェネルバフチェのスポーティングディレクターを務めており、エジル獲得にも関わっていた。
2019-20シーズンにスュペル・リグ王者に輝いたイスタンブール・バシャクシェヒルは、同日にクラブの公式Twitter(@ibfk2014)を更新。投稿に文章などは綴られていなかったが、エジルの公式Twitterアカウント(@M10)を記載し、動画を公開している。現時点でクラブからこれ以上の発表は行われていないが、イスタンブール・バシャクシェヒルのユニフォームを身に纏ったエジルの姿が公開されるのは、時間の問題かもしれない。
By サッカーキング編集部
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