今季までロコモティフでプレーしたリブス [写真]=Icon Sport via Getty Images
ポーランドサッカー協会(PZPN)は20日、スパルタク・モスクワのポーランド代表DFマチェイ・リブスに関する公式声明を発表した。
発表によると、先日まで行われていたポーランド代表の合宿後、チェスワフ・ミフニェヴィチ監督とリブスの間で話し合いの場が設けられた模様。ミフニェヴィチ監督はウクライナ・ロシア情勢に鑑み、ロシアのクラブでプレーするリブスを9月の代表合宿、および11月から開幕するFIFAカタールワールドカップカタール2022の選考から除外するとの決断を伝えたようだ。
ポーランド代表は今年3月のカタールW杯欧州予選プレーオフ準決勝でロシア代表と対戦する予定だったが、ウクライナ侵攻を受けて同国との対戦を拒否していた。その後に国際サッカー連盟(FIFA)と欧州サッカー連盟(UEFA)がロシアのチームを国際大会から除外し、ポーランド代表は不戦勝でプレーオフ決勝に進出。スウェーデン代表を下して2大会連続9回目のW杯出場権を獲得した。
現在32歳のリブスは、レギア・ワルシャワでプレー後、2012年1月から2016年夏にかけてはロシアのテレク・グロズヌイ(現アフマト・グロズヌイ)に在籍した。2016-17シーズンはフランスのリヨンでプレーしたが、2017年夏にロコモティフ・モスクワへと完全移籍した。その時にロシア人のラナ・バイマトワ夫人と知り合い、2018年3月に結婚。同年10月に長男、昨年に次男を授かった。ロコモティフとの契約は今夏で満了を迎えるが、ロシアに残ることを選択し、スパルタクと2年契約を結んだ。
PZPNはイギリスメディア『アスレティック』の取材に対し、「代表のチームメイトであるMFグジェゴシュ・クリホヴィアク(クラスノダール)とMFセバスティアン・シマンスキ(ディナモ・モスクワ)がともにロシアから離れることを望んでいるのと対照的に、リブスがロシアに残ることを選択したことが問題の中心になっている」と説明しているという。クリホヴィアクは実際、FIFAの特例を利用し、今年3月15日から今季終了までの短期レンタルでAEK(ギリシャ)に加入していた。
By サッカーキング編集部
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