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トップ5はスター選手揃い…現在MLSで最も稼いでいるのは誰?

2022.03.07

現在MLSで活躍するスター選手たち [写真]=Getty Images

 2022年のメジャーリーグ・サッカー(MLS)が2月末に幕を開けた。1996年にスタートし、今年で27シーズン目となるMLS。開幕前には横浜F・マリノスからブラジル人DFチアゴ・マルチンスがニューヨーク・シティに移籍した他、スイス代表MFジェルダン・シャチリ(シカゴ・ファイヤー)、元ブラジル代表FWドウグラス・コスタ(ロサンゼルス・ギャラクシー)などを加えて話題となった。また今年の夏にはナポリのイタリア代表FWロレンツォ・インシーニェが、トロントFCへフリートランスファーで加わることも決まっている。

 デイヴィッド・ベッカム、ティエリ・アンリ、ダビド・ビジャ、ロビー・キーン、スティーヴン・ジェラードやラファエル・マルケス…。過去にも錚々たるスター選手がキャリアの終盤にひと花咲かせてきたMLSは、高額な給与も魅力の一つだと言われている。

 現在MLSで活躍するスター選手たちはどれほど稼いでいるのだろうか。スポーツメディア『Sportskeeda』はMLSでプレーをする選手の中で、最も年俸が高い5選手を紹介。金額は2021年9月のMLS選手会による公表に基づいている。

※日本円は3月7日時点のレートで換算
[写真]=Getty Images

■5位:ルイス・アラウージョ(アトランタ・ユナイテッド)

ルイス・アラウージョ

 5位にランクインしたのは25歳のブラジル人FWルイス・アラウージョ。サン・パウロでU-20コパ・リベルタドーレスを制したアラウージョは、21歳の時に当時マルセロ・ビエルサ氏が率いていたリールへ移籍。4年間で公式戦136試合に出場して18得点をマーク。2020-21にクリストフ・ガルティエ氏の下でリーグ制覇を果たすと、シーズン終了後に推定1200万ドル(約13億7850万円)の移籍金でアトランタ・ユナイテッドに加入。シーズン途中の加入だったが、リーグ戦15試合に出場して4得点3アシストと存在感を発揮した。

 2021年9月に公表された年棒は基本給「360万ドル(約4億1360万円)」を含めて「394万ドル(約4億5270万円)」のアラウージョ。今季は2月27日の開幕戦スポーティング・カンザス・シティ戦で先制点を決めたが、ハムストリング負傷。1カ月ほど離脱する見込みだと報じられている。

■4位:アレハンドロ・ポスエロ(トロントFC)

アレハンドロ・ポスエロ

 MLSの舞台が肌に合っていたようだ。スペインのセビージャ出身で、地元クラブのベティスでキャリアをスタートさせたアレハンドロ・ポスエロ。2013年にミカエル・ラウドルップ氏が率いるスウォンジーに3年契約で加入も、シーズン後半は負傷でピッチに立つことができなかった。1年でウェールズを離れ、ラージョ・バジェカーノに移籍したが、出場機会に恵まれず。2015年夏にベルギーのヘンクと契約。2019年3月にトロントFCへ移籍するまでの間に、公式戦177試合に出場して25得点60アシストを記録。クラブのキャプテンも務め、ヨーロッパリーグでも結果を残した。

 カナダに渡るとすぐに本領を発揮したポスエロ。1年目にMLSのベストイレブンに選ばれると、翌年はリーグMVPに輝いた。昨年の基本給は「380万ドル(約4億3660万円)」で、保証支払額は「469万ドル(約5億3890万円)」。不満は「寒さだけ」と語る30歳のスペイン人MFは、北米の地で輝きを放ち続けている。

■3位:ゴンサロ・イグアイン(インテル・マイアミFC)

ゴンサロ・イグアイン

 現時点でMLSの所属する選手の中で、最も知名度が高い選手の一人は、元アルゼンチン代表FWゴンサロ・イグアインだろう。2007年にリーベル・プレートからレアル・マドリードに移籍して以降、ナポリ、ユヴェントス、ミラン、チェルシーとビッグクラブを渡り歩いたイグアイン。2014年ワールドカップで準優勝に貢献し、2015-16シーズンのセリエA得点王に輝いた大物選手が2020年夏に合流したのは、元イングランド代表MFデイヴィッド・ベッカム氏がオーナーを務めるインテル・マイアミだった。

「510万ドル(約5億8600万円)」の基本給を含め、年間「579万ドル(約6億6530万円)」を稼ぐイグアインは、昨年のMLSでチーム最多の12得点をマーク。しかし自身もスーパースターだったオーナーには物足りない数字だったようだ。今シーズン開幕前、ベッカム氏はイグアインを「素晴らしい選手で最高のプロフェッショナル」と絶賛した一方で、「彼との関係は常に良好だよ。でも、もっとゴールを決めてくれたらさらに良い関係になれるだろうね」とジョーク交じりに鼓舞していた。

■2位:ハビエル・エルナンデス(ロサンゼルス・ギャラクシー)

ハビエル・エルナンデス

 基本給「600万ドル(約6億8940万円)」は全選手の中で最高額だが、総合的な年棒で同胞のカルロス・ベラに敗れたのは、“チチャリート”の愛称で親しまれるハビエル・エルナンデスだ。メキシコ代表の歴代最多スコアラーとして名を刻むJ・エルナンデス。マンチェスター・U、レアル・マドリード、レヴァークーゼン、ウェストハム、セビージャと欧州5大リーグのクラブを渡り歩いた末、2020年1月にロサンゼルス・ギャラクシーに加入した。

 昨シーズンは21試合で17得点をマークし、得点ランクで3位タイに入ったエルナンデス。今季も開幕戦でニューヨーク・シティを相手に決勝点を決め、幸先の良いスタートを切っている。2019年9月の親善試合アメリカ戦を最後に「エル・トリ」から遠ざかっているが、「(代表でのプレーは)もう終わり」と明言したベラとは違い、代表引退を決断したわけではないという。6月には34歳の誕生日を迎えるが、まだキャリアの終盤には近づいていないようだ。

■1位:カルロス・ベラ(ロサンゼルスFC)

カルロス・ベラ

 メキシコ代表で長年にわたって共にプレーをした“チチャリート”を破り、年棒ランキングで1位に立ったのはカルロス・ベラだ。基本給「450万ドル(約5億1700万円)」はエルナンデスとイグアインに続く3位だが、ボーナス等を含めた支払額「630万ドル(約7億2390万円)」は現MLS所属選手の中でトップだという。2005年のU-17ワールドカップで得点王となり、メキシコ代表の優勝に貢献した数カ月後、アーセナルと契約を交わしたベラ。2011年から7年半もレアル・ソシエダで活躍し、2012年と2014年にはクラブの年間最優秀選手に選ばれた。

 2018年1月にロサンゼルスFCに加入し、これまで101試合に出場して70ゴール30アシスト。2019年にはMLSの得点王と年間MVPに輝いている。グアダラハラの下部組織で共に育ったJ・エルナンデスは2020年から同じ市内のライバルチームに所属しているが、互いの負傷状況により、まだ一度も直接対決が実現していない。昨季のウェスタンカンファレンスでは、勝ち点3差でLAギャラクシーが8位、ロサンゼルスFCが9位に終わった。高給取りの両選手はチームを上位に浮上させる責任があるだろう。今季最初のLAダービーは4月9日に控えている。

(記事/Footmedia)

By Footmedia

「フットボール」と「メディア」ふたつの要素を併せ持つプロフェッショナル集団を目指し集まったグループ。

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