リーグ戦の折り返しとなる第11節。アルビレックス新潟シンガポールはアウェイでゲイラン・インターナショナルFCと対戦した。
アルビSは坪井清志郎に代わって出場停止明けの谷口遼弥がFWで先発出場。前節で決勝ゴールを挙げた鈴木郁也はベンチからチャンスをうかがう。
試合序盤から相手を押し込むアルビS。チーム全体での意思統一が図られ、スムーズにマイボールにしては隙を見て相手ゴールへと向かっていく。前線の選手は積極的にボールを引き出し、国本玲央や手塚貴大がボールを配給していく。
試合を完全に支配する中、14分。高い位置を取っていた知久航介が、相手GKのパスミスを拾う。すぐさま横から走ってきたオン・ユエンとのパス交換でシュートコースを作ると、右足でコントロールショット。これがゴール右に決まり、アルビSが先制点を挙げる。
さらに18分。右サイドで谷口、ユエンが時間を作り、手塚が左サイドへと大きく展開する。これに走り込んだ常磐悠がダイレクトで折り返すと、ニッキー・メルヴィン・シンが足を伸ばすが、一歩間に合わない。ゴールとはならなかったが、流れるような攻撃で相手DF陣を翻弄する。
一方のゲイランはカウンターからアルビSゴールに迫る。シンプルなロングボールでアルビSセンターバックの裏のスペースを狙う。モレシェのスピードを生かした攻撃に一度大きなピンチを迎えるが、シュートは枠を外れる。その他のシーンでは決定機を許さず、1ー0で前半を折り返す。
しかし後半開始早々に同点に追いつかれる。スローインをカットされると、右サイドの空いたスペースを突かれる。モレシェに抜け出されると、古賀貴大との一対一を制され、ボールはゴールへ。わずか35秒で思わぬ失点を喫してしまう。
それでも慌てずプレーを続けるアルビS。57分にニッキーに代えて、前節決勝ゴールの鈴木、64分にはユエンに代えて井藤誠人を投入。立て続けの交代で流れをつかみにかかる。
その中で迎えた65分。谷口が倒され、ゴールからおよそ25メートルの位置でフリーキックを獲得する。これを蹴るのは手塚。右足を振り抜くと、完璧な軌道で壁の上を超え、ゴール左へと決まってアルビSが再びのリードを手にする。
攻撃の手を緩めず、決定機を作り続けるアルビSは77分、ゲイランのFKを防いでカウンターを仕掛ける。何人ものオレンジのユニフォームが相手陣内へとなだれ込んでいく中、ボールを運ぶ知久が選択したのは鈴木。トップスピードでゴールに向かうとGKと一対一を迎える。狙いすまして右足で巻いたシュートを放つが、これが惜しくもゴール右に逸れ、追加点のチャンスを逃してしまう。
結局、最後まで追加点こそ奪えないアルビSだったが、ゲイランの追撃も許さず逃げ切りに成功。2ー1で試合を終え、今季3度目の連勝を達成した。
今節を最後に代表活動やACL、AFCカップのため、約6週間のリーグ中断を迎える。コンディションを整えるだけでなく、勝負のリーグ後半戦に向けて良い準備をする期間にしていく。
2021 SPL第11節(アウェイ)
【日時】
2021年5月23日(日) 17:30キックオフ
【対戦相手】
ゲイラン インターナショナルFC
【会場】
アワ タンピネス ハブ
【スコア】
アルビレックス新潟シンガポール:2
ゲイラン インターナショナルFC:1
【アルビレックス新潟シンガポール得点者】
14′ 知久 航介
66′ 手塚 貴大
■次節の予定
2021 SPL第12節(ホーム)
2021年7月3日(土) 17:30キックオフ
Vsライオンシティ セイラーズFC
@ジュロンイーストスタジアム
By サッカーキング編集部
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