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意外なペアも! 実は同郷の選手たち(スペイン編)

 一般社会と同様、サッカー界でも実は同郷だったという選手が存在する。本稿では、スペイン生まれの6選手(3ペア)をピックアップ。日本人選手が拠点を置くあの街からも、我々がよく知るあの2選手が輩出されていた。

写真=Getty Images

 

ジョルディ・アルバ×アダマ・トラオレ
(ルスピタレート・ダ・リュブラガート出身)


 
 体格や利き足、生まれた年(J・アルバは1989年、トラオレは1996年)も異なる2人だが、2つの共通点を持つ。ひとつはバルセロナの下部組織出身であること。もう一つが同じ街の出身ということだ。

 ルスピタレート・ダ・リュブラガート。バルセロナに次いでカタルーニャ州で2番目の人口を有するこの街で2人は生まれた。今シーズン序盤、バルセロナのU-19チームで監督を務めた元スペイン代表GKビクトル・バルデス氏も同郷である。

 世代が異なるJ・アルバとトラオレだが、バルセロナでチームメイトだった時期もある。J・アルバは2012年夏にバレンシアからバルセロナに“復帰”。その翌年、トラオレがトップチームデビューを果たしたのだ。しかし、ピッチ上で共演する機会はなく、トラオレは2015年夏にアストン・ヴィラへ移籍。現在はウルヴァーハンプトンで活躍している。

 ただ、初共演のチャンスはこれから訪れるかもしれない。トラオレは昨年、両親の祖国マリではなく、スペインの代表選手としてプレーすることを選択。メンバーにも召集された(その後、負傷したため辞退している)。1年延期が決まったEUROで同時出場を果たす可能性は十分にあるだろう。なにせスペイン代表の指揮官はルイス・エンリケ。J・アルバとトラオレは、バルセロナで監督を務めた時の教え子たちだからだ。
 

ミケル・オヤルサバル×マルケル・スサエタ
(エイバル出身)


 
 日本代表MF乾貴士が所属するエイバルを出身地とするのが、レアル・ソシエダのオヤルサバルと、2019シーズン途中にアスレティック・ビルバオからガンバ大阪に加入したスサエタ(現在はメルボルン・シティに所属)だ。

 エイバルは人口3万人足らずの街。リーガ・エスパニョーラに所属する20チームのうち、ホームタウンの人口が最も少ない(ちなみに、スタジアム収容人数もリーグ最小)。クラブ史上初の1部昇格を決めたのも2013-14シーズンと最近であるため、地元出身の有望選手は若くしてバスク州の2大クラブ、アスレティック・ビルバオかレアル・ソシエダに引き抜かれる運命にあった。オヤルサバルとスサエタは、そうしてプロデビューを果たした“成功例”である。

 とはいっても、故郷への想いは特別だ。特にオヤルサバルは、14歳でレアル・ソシエダに引き抜かれるまでエイバルの下部組織に在籍し、今も同クラブのソシオである。奇しくも2013-14シーズンはレアル・ソシエダからエイバルのU-19チームにレンタル移籍をしていた時期で、トップチームの1部昇格決定の瞬間をスタジアムで目の当たりにした。その後も試合観戦に訪れるなど、生粋のエイバルサポーターなのだ。

 現在はレアル・ソシエダで“背番号10”を背負い、スペイン代表の次代を担う選手と評される。噂になっている海外移籍が実現すれば、エイバルと対戦することも、エイバルの試合を観戦に訪れる機会も減るだろう。ただ、彼らが1部に定着している限り、オヤルサバルが古巣のユニフォームを着てピッチに立つ可能性はゼロではない。“その日”をファンも心待ちにしているはずだ。
 

ヘスス・ナバス×ファビアン・ルイス
(ロス・パラシオス・イ・ビジャフランカ出身)


 
 スペイン南部アンダルシア州の州都セビージャ。そこから約20キロ南にあるロス・パラシオス・イ・ビジャフランカは、人口4万人弱の小さな街である。スペイン人の間でもそれほど知られていないその場所から、現役のスペイン代表選手が2人も輩出されているのだから“奇跡”と言えるだろう。

 J・ナバスとF・ルイスは、かつてセビージャとベティスのダービーマッチで敵同士として対戦したこともある。それが今や代表のチームメイトだ。ただ、彼らの“出会い”は10年前に遡る。

 2010年夏、スペイン代表は南アフリカワールドカップで初の世界一に輝いた。J・ナバスは世界王者の一員として故郷に凱旋。市庁舎で行われた優勝セレモニーで、ヒーローを一目見ようと駆けつけた住民の一人がF・ルイスだった。「忘れるもんか。僕は14歳で、最前列で見ていたんだ」。彼は10年前をそう振り返っている。

 “先輩”の活躍は大きな刺激になったのだろう。F・ルイスも昨年、偉業を成し遂げた。U-21欧州選手権でスペイン代表として優勝を達成。4試合に出場して2ゴール3アシストを記録し、大会MVPに輝いている。10年前ほど盛大ではなかったものの、地元では優勝セレモニーが開かれ、F・ルイスも喜びのスピーチを披露した。

 そんな彼には、この街ならではの“ご褒美”が贈られた。自身の体重と同じ重さ(77.7キロ)のトマトである。トマトは地元の名産品であり、10年前にはJ・ナバスも受け取った(EURO2012優勝時もトマトが贈呈されている)。もちろん、来年に延期となったEUROで優勝すれば、2人分のトマトが贈られることになるだろう。その重さは140キロをゆうに超えるはずだ。
 
(記事/Footmedia)

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