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リーグ打ち切り投票で不正か…レンジャーズが声明「内部告発者から証拠を受け取った」

2020.04.12

レンジャーズが告発の声明 [写真]=Getty Images

 レンジャーズは11日、スコティッシュ・プロフェッショナル・フットボールリーグ(SPFL)の投票プロセスに不正疑惑があったとして、SPFLのニール・ドンカスター最高経営責任者(CEO)とロッド・マッケンジー顧問弁護士の停職と、投票に関する独立した調査を行うことを求める声明を発表した。

 スコットランドの1部〜4部を運営するSPFLは、リーグを打ち切るかどうかの投票を実施し、各クラブに現地時間10日17時までに投票の提出を求めていた。1部〜4部の全42クラブのうち、33クラブが打ち切りに賛成、6クラブが反対したが、まだ3クラブが投票を行っていないという。

 クラブ公式サイトによると、レンジャーズはSPFLが投票の管理を公正に行っていなかった証拠を内部告発者から受け取ったという。その証拠を受けて、クラブのダグラス・パーク暫定会長が話し合いを試みたが、ドンカスターCEOはそれを拒否した模様。その後、SPFLからメールで連絡があったようだが、内容は「正当な懸念を黙殺しようとしたうすっぺらい偽装」だったと批判した。

レンジャーズは、黙認させるような脅しには屈しません。この証拠に関して迅速に対応することが、スコットランドのクラブとサポーターの利益になると信じています。今回の投票プロセスの崩壊と我々が保有する証拠は、SPFLの運営に深刻な疑問を投げかけるものです」

 そして、パーク暫定会長は声明を通じて、「SPFLのリーダーシップと責任のなさには、いち加盟メンバーとしてショックを受けました。完全なオープン性と透明性を求められるときがあるならば、それは今です。昇降格の問題についての重要な決断は、非公開の中で、議論や話し合いの適切な時間もないまま下されました」とコメントし、以下のように続けた。

「メンバーとして、この証拠を受けて動揺しており、この問題について独立した調査を求める以外の選択肢はないと思います。SPFLのそれぞれの理事メンバーには、遅延なく調査を行うことを請け合う義務があります」

「私たちが求めるのは平等と敬意だけです。この数日、私たちはSPFLが公平性とフェアプレーを欠いているように見え、憂慮していました。これは間違いなく受け入れがたい事態であり、もし(不正が)実証された場合は改善されなければいけません」

 イギリスメディア『スカイスポーツ』によると、この声明を受けて、SPFLのマードック・マクレナン会長は、「レンジャーズがSPFLやその統治、文化、役員たち、運営に対して、深刻な主張を行ったことを非常に心配している。来週にはSPFLの理事会で様々な問題について議論する予定であり、理事会が必要な措置をとれるように、パーク氏には早急に保有する全ての情報を伝えるよう連絡する」とコメントしている。

By サッカーキング編集部

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