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【スカサカ!ライブ】豊川雄太が語る奇跡の残留劇「シュートは3本しか打っていないけど…」

 番組MCの岩政大樹(東京ユナイテッドFC)がプロデュースするインタビューコーナー「今まさに聞く」~KASオイペン「豊川雄太篇」~後編が放送された。

 前編ではベルギー移籍について語った豊川。今回の後編では、17-18シーズンの最終節について詳しく掘り下げた。

 今年3月、最下位でリーグ最終戦を迎えたオイペン。0-0の57分に途中出場した豊川は、73分にヘディングで先制点を奪う。76分にはルイス・ガルシアのゴールをアシストし、80分には再びヘディングでゴールを決め3-0とする。そして試合終了間際、豊川のスルーパスからチャンスが生まれ、最後は自ら押し込みハットトリックを達成。4ゴールすべてに絡む活躍を見せ、得失点差で1点上回り奇跡の1部残留を果たした。

■奇跡の残留を果たした最終節

岩政大樹(以下、岩政) チームの状況としてはどういう状況?

豊川雄太(以下、豊川) 正直、試合が始まる前まで状況が分かっていなかったんですよ(苦笑)。

岩政 え?

豊川 分かっていなくて、とりあえず勝たんといかんということだけ分かっとったんです。それで、俺が出るまで0-0でしたから、「これはヤバイ」みたいな。実際、向こう(残留争いを演じていた15位メヘレン。試合前はともに勝ち点24、得失点差でわずか1ポイント、オイペンが下回っていた)が2-0で勝っていたんですよ。それを俺らが知ることはなかったんですけど、でも(クロード)マケレレ(監督)がもう「とにかく点を取れ」と。「ゴール、スペース、ゴール、スペース」。それだけですよ、俺に対しては。「OK、OK」と言って(笑)。で結果、いい感じになっちゃいました。

岩政 え?何点取らなきゃいけないというのは、あまり頭になかった?

豊川 そうですね。4-0になって本当によかったなっていう。でも3-0になった時に「もう1点取りに行け」ってマケレレに言われたんですよ。だからもう1点必要なんだなってそこで分かって、それでまあ、最後の4点目が取れたのでよかったんですけど。

岩政 え?なんかこう、確変(確率変動)が起こったような試合だったじゃないですか。ご自身の長いサッカーキャリアの中でもなかなかないというか、すべてがうまくいく試合って、正直そんなにないじゃないですか。あの中で、時間の中での感覚ってどんな感じなんですか?

豊川 いや、なんか相当実感が湧かんかったですね。点を取っているんですけど、なんかすごかったですね。何だろう、全部うまくいくなっていうのは感じていたし、あの試合は3本しかシュート打っていないんですけど、3本とも入っちゃったんで。ちょっとなんか、ホントにでき過ぎだったんですよ。「こういう試合もあるんやな」と思いながら。

岩政 え?これまで同じような感覚になった試合って?

豊川 絶対ないです。

岩政 え?ない?

豊川 これ以上もないと思うわ~。取れたというより、チームをあの状況で救えたというのが僕自身、うれしくて。あの感じはないかな~。

岩政 え?ご自身のプレーしている感覚もあまりない?

豊川 ないです。打てば入りましたからね。そんなことないですよ、全然。入らない、入らないばかりの人生を送ってきましたから。まあまあ、ちょっとすごかったですね。

■奇跡の再現に必要なこと

岩政 え?奇跡的なことが起こることに対して、ご自身としてはもう一回、サッカー人生で味わいたいと思うんですけど、そこに向かうにあたってどういうことをやっていけばいいのかって、今の段階でどうとらえていらっしゃいます?

豊川 いやでも、相当、準備に力を使ったのは覚えています。やっぱり、マケレレが使ってくれるかどうかも分からなかったですけど、とりあえずホントに準備しましたし、練習から100パーセントでやりましたし、そういう毎日の積み重ねは、日本でもっとやっておけばよかったなっていうのはすごく感じたんですけど。海外に行って、より1日1日を大切に、練習に取り組むようになりましたね。練習のためにいろいろな準備をする、今日の練習はこういうことをやってみようとか、今日の練習ではこれができなかったとかというのを、より振り返ったり、チャレンジしてみようということに、より時間を使いましたから。それがコツコツいってああいう結果が生まれたのかな、とは思っています。

岩政 え?チャレンジって、言葉ではすごく簡単に言えるんですけど、今、聞いていると、すごく具体性があるなと。明日の練習に対して、こういうことをしてみようと。それでダメだったら、何がダメだったのかを具体的にして、また次の日に向かうという。この感覚がすごく大事だなと今聞いていて思ったんですけど。そのへんの感覚は日本にいる時よりも強くなった?

豊川 そうですね。日本でもうちょっとちゃんと気づけていればよかったんですけど。海外でそこに(気づけた)。独りですからね。自分と向き合う時間、サッカーと向き合う時間はだいぶ増えましたね。だからうまくいかなかった練習の時はすごく考えましたし、「次の練習、早く来ないかな」と思っていましたから。それがうまくいったのかな、と思っています。

岩政 え?海外でいろいろな選手にもまれることもそうですけど、海外で生活するってそういうところがあるじゃないですか。孤独ですし。日本だと周りにいろいろな方がいてくださいますけど、そこの部分も今回、いい結果につながったのかな、とは思いますけどね。

豊川 そうですね。今考えるとそうだったのかな、と思います。もうなんか、毎日が必死でしたから。やっぱり慣れるのにも必死でしたし、練習でも必死だったんで。気づいたらああいう展開になっていたなっていう。

岩政 え?インパクトってベルギー国内でも大きかったんじゃないですか?

豊川 そうですね。もうベルギー国内での評価は、だいぶすごかったですよ。だから試合後は相手チームのサポーターが自分を知ってくれていて、相手の監督とか選手も名前を知ってくれていたんで。1試合でだいぶ評価が変わったな、というのは実感できましたね。

岩政 え?次のシーズン、今どのように目標を考えていますか?

豊川 結果ですね。もうホントに、海外ではFWは、数字のことしかないですね。半年で7点取れましたから、7点取っちゃったから、マケレレもそうですし、クラブのフロントの強化部とかは「お前、今シーズンは20点いけるな」みたいに軽く言ってくるんですよ。だいぶ期待されているから、相当な結果を残さんとダメだなというのはすごく感じていますし。でもゴールを取るのが仕事ですから、チームを勝たせられる選手になっていきたいな、とは思っています。「なぜかあいつ、点取るな」と思わせるぐらいでも全然いいと思っているんで。俺はうまい選手ではないし、うまい選手にはなれないので、なろうとも思っていないですけど、どれだけ相手にとって怖い選手になれるかというのは常に意識してやっていますね。

 毎週金曜日21時から放送されている『スカサカ!ライブ』。次回は8月10日(金)21時からの放送で、討論コーナー「GEKIRON」ではJリーグでの外国人枠撤廃について議題に。岩政がプロデュースするインタビューコーナー「今まさに聞く」は浦和レッズ所属 橋岡大樹篇の前編を放送する予定となっている。

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