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イブラヒモヴィッチ、MLS移籍の舞台裏…中国からの107億円提示に断り

2018.04.05

LAギャラクシーで鮮烈なデビューを飾ったイブラヒモヴィッチ [写真]=AMA/Getty Images

 今年3月にマンチェスター・Uからメジャーリーグ・サッカー(MLS)のロサンゼルス・ギャラクシーに移籍した元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモヴィッチだが、中国から届いた巨額オファーを断っていたようだ。アメリカのスポーツ誌『Sports Illustrated』が3日に伝えている。

 イブラヒモヴィッチは2016年夏からマンチェスター・Uでプレーしていたが、3月22日に契約解除合意が発表された。そして翌日、ロサンゼルス・ギャラクシーへの加入が正式決定。同紙によると、総額300万ドル(約3億2000万円)の2年契約を結んだとされている。

 ただし今回、同クラブのテクニカル・ディレクターを務めるジョヴァン・キロフスキ氏が明かしたところによると、イブラヒモヴィッチのもとには中国から総額1億ドル(約107億円)に及ぶ複数年契約のオファーが届いていたという。

 昨年10月に36歳となり、さらにひざのケガから回復したばかり。ミノ・ライオラ代理人は、現役引退が迫るなかで届いた好条件のオファーを受け入れるようにイブラヒモヴィッチに迫ったそうだ。だが同選手はこのオファーを断り、アメリカ行きを決断したとされる。

 中国への移籍を受け入れれば、何十倍もの報酬を手にすることができたはずだ。だが、イブラヒモヴィッチは「今さらお金は必要ない」と判断したようだ。ライオラ代理人は驚きを隠せず、「正気か?」と問いただしたという。

 なおキロフスキ氏によると、イブラヒモヴィッチがまだパリ・サンジェルマンに所属していた頃から、ロサンゼルス・ギャラクシーは同選手の獲得を模索していたとのこと。欧州で通算6回、またロサンゼルスでも数度に渡って交渉を行ってきたとされる。

 そして数カ月前になってようやく、加入を了承する返事を得られたそうだ。とはいえ、同氏は「契約書にサインするまでは、何が起こるか分からない」と日々不安を感じていたようで、「2週間前に正式にサインして、やっと一息つくことができた」という。

 粘り強い交渉を経て、スーパースターの獲得を実現させたロサンゼルス・ギャラクシー。イブラヒモヴィッチも関係者の誠意に応える形で、アメリカ入りを決断したようだ。

(記事/Footmedia)

By Footmedia

「フットボール」と「メディア」ふたつの要素を併せ持つプロフェッショナル集団を目指し集まったグループ。

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