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【インタビュー】MLS最高のCBへ…LAギャラクシーIIからトップ昇格を果たしたダニエル・スターズ

2016.12.12

LAギャラクシーでプレーするDFダニエル・スターズ [写真]=LA Galaxy

 今年、念願のMLS(メジャーリーグサッカー)デビューを果たしたアメリカ人DFは「最高だった」と1年間を振り返る。

 ロサンゼルス・ギャラクシー(LAギャラクシー)は2014年にセカンドチーム(LAギャラクシーII)を創設。育成に力を入れる同クラブはトップチームと同じ時間に、同じ施設でトレーニングを行える環境を整えた。すぐ隣に目標とする選手たちがいる――。その刺激が、セカンドチームの成長を促した。

「必ずチャンスがくるとわかっていた」と話すDFダニエル・スターズは、実際にLAギャラクシーIIからトップ昇格をつかみ取った選手の1人だ。

 現在26歳のスターズは2012年にMLSのシアトル・サウンダーズと契約したが出場機会を得ることができず、翌年にUSL(ユナイテッドサッカーリーグ=3部相当)のウィルミントンハンマーヘッドへ移籍。25試合出場7ゴールの活躍を披露し、2014年に同じUSLに所属するLAギャラクシーIIと契約を結んだ。キャプテンとして2年間チームをけん引したスターズは2016年、ついにLAギャラクシーのトップチーム昇格を果たした。

 大きな一歩を踏み出し、21試合の出場でゴールもマークするなど上々のデビューシーズンを過ごしたスターズが、USLやセカンドチームでの経験、トップチームの選手として戦った1年について語った。

――まずはトップチームでプレーした1年間を振り返ってください。
「最初は多分、弱気になっていたと思う。だから、自分にプレッシャーを与えないように、『なるようになるだろう』って身を任せていたよ。僕は明らかに成長したし、今はもうシアトルにいた時の僕じゃない。でも、それはUSLを経験して、セカンドチームにいるときも常に上のレベルを見てきたからだ。時間をかけて成長したと言えるね」

――シアトルと契約した2012年には、試合に出場することができませんでした。
「その通りだ。4年経った今、“どんな感じ?”と聞かれたら、(今年は)最高の年だったって言えるんじゃないかな。年の始めはこうなることを予想していなかったからね。トップチームに加わった今、より活躍できるように前進と成長を繰り返しながら、もっといい選手として伸びていくつもりだよ」

――トップチーム昇格のために、どのようなことを意識しましたか?
「自分にチャンスが巡ってくることは分かっていた。他の選手がケガをしたり、代表に招集されて枠が空いたりしてね。僕はチャンスをしっかりつかみ、逃さないようにしようと思っていたんだ。その機会は予想していたよりも早く巡ってきたけどね」

――具体的にはどのようなアピールをしたのでしょうか?
「僕はMLSとの契約を得るまでに3年、4年かかろうと、どんな形であろうとも、必ずそのチャンスをつかめると思っていた。試合の中で、誰よりも印象的だったり、目を惹き付けるような存在感があるとは思っていない。だけど、トレーニングを重ねるうちに、自分がどんなプレースタイルなのかを、コーチたちにも分かってもらえたと思う。僕は知っているんだ。『戻ってほかの仕事を得ることはいつだってできる。でも、歳をとったらサッカーは続けられないんだ』ってことを」

[写真]=LA Galaxy

[写真]=LA Galaxy

――USLで過ごした日々はどのようなものでしたか?
「嘘は言いたくないから正直に話すけど、セカンドチームで過ごした最初の2カ月くらいはとてもやるせなかったよ。でも冷静になって考えてみると、その時間が僕を成長させてくれたし、その時のストレスを試合でのエネルギーとして生かせた気がする。そのおかげで、『これを続けていけば成功できる』、あるいは『他の場所でチャンスを得ることができる』と思ったんだ」

――そしてトップチームに昇格することができた。
「みんな、『サッカーができて、お金が貰えて、羨ましい仕事だよね!』って言うかもしれない。でも、収入が安定しているわけではない。選手たちはサッカーをプレーすることを愛しているからやっているんだ。そして、いつか成功した時につかむであろう栄光のために続けている」

[写真]=LA Galaxy

[写真]=LA Galaxy

――最後に、MLSでのシーズンを終えた今の気持ちを教えて下さい。
「自分が雲の上を突き抜けていく存在になるとは思っていないよ。僕はいつだって、自分の基盤の上に立って、成長し続けるんだ」

 そんなスターズについて、ブルース・アリーナ監督(編集部注:12月からアメリカ代表監督に就任)は、「LAギャラクシーIIの過去2シーズンの栄光期と言える大切な時期の中心選手だった。USLで有意義な日々を過ごしてきたことで、彼は成長したんだ。これまで培ってきたことを、私たちのチームでさらに生かしてくれるだろう」と大きな期待を寄せる。

 また、クラブ公式サイトも「LAギャラクシーの優秀なセンターバックはイェーレ・ファン・ダンメだけではない」と、今シーズンのMLS最優秀DF候補に選出されているベルギー人DFイェーレ・ファン・ダンメと肩を並べる存在になりつつあると、賛辞を惜しまない。

 指揮官は、「全体的にしっかりしているが、プレーの中で、まだ少し足りない部分も見受けられる。もっと長く、いい状態を維持できるようになれば素晴らしい」と課題も挙げたが、それは期待の裏返しだ。それをクリアすることができた時、スターズはMLSを代表する選手へと、さらなる成長を遂げるだろう。

協力=LAギャラクシー

LAギャラクシーII ジャパントライアウト応募要項
■対象
17歳〜25歳までの男性

■日時
2016年12月15日(木)、16日(金)

■会場
フクダ電子スクエア
〒260-0835 千葉県千葉市中央区川崎町1−20

■参加費
185ドル(約1万9000円)
※参加費は、いかなる理由においても返金はいたしません。

■持ち物
サッカー用具一式
※参加者には試合中に着用する背番号付きのTシャツを1人2枚提供

■応募方法
LAギャラクシー公式サイト(http://www.lagalaxy.com)内の応募フォームにて必要事項を記入

応募フォームはこちら

■お問い合わせ先
メールにて「info@blueutd.com」宛にお問い合わせください。

■その他
・参加者は全員フルコートでのプレー時間60分以上を保証します。
・参加費に加え、トライアウトに参加するためにかかる全ての費用(航空運賃、旅費、宿泊代、食費や交通費など)は自己負担にてお願いいたします。また、LAギャラクシIIはトライアウトへの招待状やビザ等の補助は行いません。
・チーム分けについては選手の希望するポジションに沿って無作為に行われます。
・参加者各自のキックオフ時間についてはチーム分けが行われた後、トライアウトの開催日1週間前までにメールにてお知らせいたします。
・参加者の中から最大5名をロサンゼルスでの更なる選考のために選出します。
・2017年2月6日〜10日の期間、LAギャラクシーのコーチの指導の下、5名の選手たちをロサンゼルスへご招待。LAギャラクシーはその期間中、LAギャラクシーIIでのプロ契約資格の獲得へと進める選手を選考します。(航空券、宿泊費、食費はクラブが負担する)

By サッカーキング編集部

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