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メッシ、スパイク寄付がエジプトで大波紋…「侮辱的」と非難の声

バルセロナに所属するFWメッシ [写真]=Getty Images

 バルセロナに所属するアルゼンチン代表FWリオネル・メッシがエジプトのテレビ番組に出演し、そこで自身のスパイクを寄付したことがエジプト国内で大きな波紋を生んでいる。イギリス紙『ガーディアン』が30日付で伝えた。

 エジプトのテレビ局『MBC』の番組に出演したメッシは、番組でのインタビュー後に自らのスパイクを脱いでスタッフに渡した。このスパイクはチャリティのために寄付されるもので、オークションでのスパイクの売上げはエジプトでの慈善事業に寄与することになると説明されたという。

 しかし、この行為がエジプト人のプライドを刺激したようで、エジプト国内で批判が続出した模様。アラビア文化圏では靴の裏を見せるという行為自体が侮辱と考えられており、「靴で誰かを殴る」という表現は最も不快な辱めを与えることを意味している。

 エジプトの国会議員であるハサシン・サイード議員は、「エジプト人は他人の靴で飯を食べたりしない。もし彼がバルセロナのユニフォームを寄付したのだったら受け入れることはできた。でも靴だって? それは全てのエジプト人に対する侮辱だよ。確かにエジプトは豊かな国ではないかもしれない。でも我々にだって誇りはあるんだ。7000年前にエジプト文明が始まって以来、こんな侮辱は受けたことがないよ。私の靴でメッシを打ちのめしたい。この靴をアルゼンチンにも寄付するよ」と発言している。

 また、エジプトサッカー協会のアズメイ・メガヘド氏は「この国の貧民は彼の靴なんて必要としていない。困惑するよ。もし我々に恥をかかせたいなら、それを頭の上にでも置いたほうがよかっただろう。我々は彼の靴を必要としていないし、ユダヤ人やイスラエル人からの寄付も必要ではない。彼はそれを母国のアルゼンチンに寄付するべきだったんじゃないだろうか。あそこは困窮した人ばかりだろうから」と語り、メッシに対して痛烈な批判を浴びせている。

 ただ、出演した有名人が個人的な品を寄付のためのオークションに出すことは当番組内慣例だったようで、メッシを擁護する声も多くあがっている。元エジプト代表FWアーメド・ホッサムはツイッターで、「作家にとっての最も大切な物はペンだ。画家にとってそれは筆だろう。サッカー選手にとってそれはスパイクなんだよ」と発言し、メッシを庇っている。

 さらに、番組内でインタビューを務めたマナ・アル・シャールカウィー氏も「今起きている事態に驚いています。メッシ自身は彼のスパイクをエジプトの慈善事業のために使って欲しいなんて一言も言っていないので。私自身もチャリティがどの国に寄付されるかについては言及していないですし、なぜそれがエジプトに寄付されるという話になったのか理解できません」とコメントし、メッシへの批判が的外れであると強調している。

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