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MLS開幕に向け意気込むFW工藤「エンブレムの上に王者を示す星を」

柏からバンクーバー・ホワイトキャップスへ新天地を求めた工藤壮人[写真]=奥野剛史

 柏レイソルからメジャーリーグ・サッカー(MLS)のバンクーバー・ホワイトキャップス(カナダ)に移籍したFW工藤壮人が、海外での初めてのシーズンを前に意気込みを語った。2月中〜下旬に体調不良のため1週間ほど安静にしていたが、すでにチーム練習に合流。3月6日のリーグ開幕戦へ向けてコンディションを上げてきている。

――開幕を約1週間後に控え、現在のコンディションはいかがですか?

「開幕戦に向けて僕自身ちょっと遅れを取ってしまったんで、とにかく今はなるべく早いペースで状態を上げていきたいです。休んでいる間、体は元気なのに動けないっていうことがつらかったんで、今はまたサッカーができて動けるっていうことがすごく楽しいです。MLSは日本人選手が数えるほどしか挑戦していないリーグですが、僕自身は今年で26歳という今まで来た選手の中では若い方でもあるので、日本人選手がこれだけできるんだっていうところを早く示したいです」

「チームメイトは理解してくれていますし、みんな信頼してパスを出してくれています。これからもっと色々な選手がMLSに興味を持って挑戦してこられるような環境をつくれるようにという意味でも、早く公式戦でゴールを決めて、いい情報を日本に提供したいと思っています」

――ホワイトキャップスのカール・ロビンソン監督から期待されていることは?

「監督は常に(僕のことを)気にかけてくれて、練習場でもどこにいても「調子はどうだ?」と声をかけてくれています。監督から欲しいと言われてこのチームに来たので、体調不良で休んでいる間も早く監督のために、チームのために貢献したいという気持ちがもっともっと沸き上がってきました」

――工藤選手には、特に得点への期待が大きいと思います。

「昨シーズン、このチームはいいところまで行ってもフィニッシュの場面でなかなかゴールが取れなかったということを監督からも聞いています。とにかくゴールを期待されていると思うので、そこに全力を尽くせるように、しっかりとフィニッシュの場面に顔を出せるように、いい準備をしていきたいと思っています」

――ホワイトキャップスがやろうとしているサッカーはどういうものですか?

「実際にホワイトキャップスに来てみて、中心選手はいますけど、他の選手たちもそれに臆することなく常に高い競争意識を持ってやっていると感じます。全員がハードワークをして、チーム全体でプレッシャーに行く時と行かない時というのをしっかりと見極めて、ボールを奪ってから少ない手数でゴールに向かうというのを目指しています。僕自身も攻守にハードワークしながら、攻撃だけじゃなくまずしっかりプレッシングをすることと、チームがボールを奪った時に前線で起点になれるように、意識してやっています」

――3月6日、ホームでのリーグ開幕戦では元コートジボワール代表FWディディエ・ドログバが所属するモントリオール・インパクト(カナダ)を迎えます。

「これから戦っていくチームはどこもビッグネームがいて、ロサンゼルス・ギャラクシーとかは4、5人いますけど、同じピッチで戦うことで色々なものが得られると思います。レイソルでAFCチャンピオンズリーグを戦った時もビッグネームとやって、『このままじゃいけない。僕自身もっともっと向上しなきゃいけない。環境を変えて向上したいな』と思ってこの地に来ました。ビッグネームがいるチームが相手でも、常にしっかりと自分自身がいいものを出して、また試合の中でも足りないものは相手から吸収するくらいの気持ちでやっていくというのが、ここに来た目的でもあります」

――今シーズンの数字的な目標は?

「今までFWとしてやってきて、とにかくまず1シーズン2ケタ得点、そこは必ず早い段階で乗せたいです。去年も10得点で、キャリアハイは19得点(柏在籍時の2013年、J1リーグ)なんで、なるべくこの地で早く慣れて、まずは2ケタを超した上で日本でできなかった20得点というところを目指していけたらいいなと思っています」

「昨シーズンのMLSのプレーオフの盛り上がりとポートランド・ティンバーズがチャンピオンになった時の喜んでいる様子を映像で見て、すごくいいなと思いました。MLSは各チームの力が拮抗していて、必ずこのチームにもそれだけの素質はあると思っています。僕が点を取ることによってチームもいい方向に進めると思いますし、なんとかホワイトキャップスのユニフォームのエンブレムの上に、チャンピオンを示す星を付けられるように、全力を注ぎたいです」

 昨シーズンのバンクーバー・ホワイトキャップスはMLSのレギュラーシーズンでウェスタン・カンファレンス2位となり、プレーオフではカンファレンス準決勝でポートランド・ティンバーズに破れて敗退した。今シーズン、さらなる躍進を果たすために、Jリーグでの7シーズンで56得点を記録した工藤のゴール量産に期待がかかる。

文・写真=奥野剛史 Takeshi Okuno

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