6月までオランダ代表を率いていたヒディンク氏 [写真]=Getty Images
朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)でのサッカー振興に向け、6月までオランダ代表を率いていたフース・ヒディンク氏が平壌市に建設予定のフットサルコートを訪問した。4日付のイギリス紙の『ミラー』やアメリカメディア『CNBC』など複数メディアが報じている。
2002年日韓W杯では韓国代表をベスト4まで導いた功績があるヒディンク氏。同監督は「フース・ヒディンク財団」を韓国で創設し、同国内の13カ所に視覚障がい者用のフットサルコートを建設するなど現在でも韓国サッカーを支援している。
また、ヒディンク氏は北朝鮮の平壌にブラインドサッカー用のフットサルコート「ドリームフィールド」を建設する計画に関わっており、今回の訪問もその着工式への参加を目的としているようだ。同氏は「平壌だけでなく北朝鮮の他の都市にもフットサルコートを建設したいと考えている。この国の子供たちの将来に向けた計画も立てていきたい」と韓国メディア『MBN』に語った。
北朝鮮の最高指導者である金正恩第一書記は近年スポーツ振興に力を注いでおり、今回のヒディンク氏の平壌訪問も北朝鮮と韓国のスポーツ交流の一環と見られている。朝鮮史を専門とするカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)のジェニファー・ジョン・キム教授は「韓国と北朝鮮の間でのスポーツ交流や文化交流が盛んになってきている。スポーツ交流をすることで両国は互いを意識せざるを得ない」と述べている。
北朝鮮のサッカー発展に向け、ヒディンク氏と北朝鮮のサッカー関係者との会合も平壌で開かれる予定だという。
By サッカーキング編集部
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