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FIFAブラッター会長に新たな不祥事…破格の放映権売買に関与か

2015.09.14

FIFAのブラッター会長 [写真]=Getty Images

 汚職問題で揺れているFIFA(国際サッカー連盟)のゼップ・ブラッター会長が、破格値のテレビ放映権売却に関与していたことが明らかになった。13日付のイギリス紙『デイリーメール』が伝えている。

 ブラッター会長はカリブ海サッカー連合の2010年と2014年のワールドカップ放映権を、汚職事件で逮捕されている元FIFA副会長ジャック・ワーナー氏に38万9000ポンド(約7200万円)で売却していたとスイスのテレビ局『SRF』が報じている。この放映権料は実際の価格の5パーセントであり、ワーナー氏はカリブ海サッカー連合に放映権を売却し、1100万ポンド(約20億円)の利益を得ていたという。

 米国とスイスの司法長官がチューリッヒでFIFAの汚職事件に関する共同記者会見を行なう予定だが、その直前にこの情報がリークされ、ワーナー氏と結んだブラッター会長の署名入り契約書が公表された。
 
 5月27日にチューリッヒで7人のFIFA幹部が逮捕されて以来、FIFAは大きなダメージを受けている。米国の司法当局は1億ポンド(約186億円)を超える多額の賄賂の受け渡しがテレビ放映権とマーケティングに関してあったとし、FIFA幹部ら14人を起訴。その14人のうちの1人であるワーナー氏は、トリニダード・トバゴからの送還に抵抗している。

 なお、FIFAはこの件に関して「ワーナー氏に関して議論する立場にはない」と明言を避けている。

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