U-20 W杯を制したセルビア代表 [写真]=Getty Images
20日、ニュージーランドで開催されているU－20ワールドカップの決勝戦が行われ、6度目の優勝を狙うブラジルを2－1で破ったセルビアが初優勝を果たした。
準決勝で5得点を奪ったブラジルと、ここまで6試合で3失点と堅守を誇るセルビアの決戦は、ブラジルが主導権を握る展開で進む。しかし前半はセルビアの守備を崩し切れず、スコアレスで折り返す。
後半も我慢を強いられていたセルビアだが、70分に試合を動かす。MFネマニャ・マクシモヴィッチがスルーパスを受け右サイドに抜け出すとクロスを上げる。相手に当たって軌道が変わったボールをFWスタニシャ・マンディッチが押し込み先制に成功した。
リードを奪われたブラジルもすぐに反撃に出る。73分、途中出場していたマンチェスター・U所属のMFアンドレアス・ペレイラがペナルティエリア左手前でボールを受けると圧巻の個人技を披露。ドリブルでDF3人を交わすと最後は右足でファーサイドにシュートを流し込み、同点ゴールを決めた。
試合はそのまま延長戦に入ると、互いに決め手を欠き膠着した時間が続く。そしてPK戦突入かに思われた118分、セルビアにゴールが生まれる。カウンターのチャンスを得たセルビアはMFアンドリヤ・ジヴコヴィッチのスルーパスにマクシモヴィッチがオフサイドラインぎりぎりで抜け出すとGKとの1対1を制し、土壇場で勝ち越しゴールを奪った。
結局これが決勝点となり、トーナメントに入ってから4試合連続となる延長戦を制したセルビアがブラジルを下し、同大会初の優勝を果たしている。
また、同日行われた3位決定戦ではマリがセネガルとのアフリカ対決で3－1の勝利を収めている。