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没収試合、強制敗退、無観客試合、罰金…サポが有害物質投げ込んだボカに処分下る

2015.05.18

有害な液体が投げ込まれ、目を抑えるリーベル・プレート所属のポンシオ(右) [写真]=LatinContent/Getty Images

 14日にラ・ボンボネーラで行われたコパ・リベルタドーレス決勝トーナメント1回戦セカンドレグ。ボカ・ジュニアーズ対リーベル・プレートによる“スーペル・クラシコ”で心ない観客による妨害行為が発生し、試合は後半が行われることなく中止となった。リーベルの選手を傷つけたのは当初「催涙ガス」や「唐辛子スプレー」と報じられていたが、地元警察が検証した結果「液状の有害物質」であったことが判明。事態を重く見たCONMEBOL(南米サッカー連盟)は16日、サポーターによる暴挙の責任をボカに求めて厳罰に処すことを発表し、制裁措置も併せて発表した。

 CONMEBOLによるボカへの制裁措置は以下の通り。

【1】5月14日にラ・ボンボネーラで行われた決勝トーナメント1回戦セカンドレグは没収試合として、残り45分間の開催はしない。

【2】2015年のコパ・リベルタドーレスを失格処分。(強制敗退)

【3】CONMEBOLが主催する公式戦4試合を無観客で行う。この措置は相手のホームスタジアムにおける試合にも適用される。(無観客試合)

【4】20万USドル(日本円で約2380万円)の罰金。支払い方法はテレビ放映権料やスポンサーからの融資金から天引きにするか、CONMEBOL指定の銀行口座に一括ないしは分割で支払う義務を課す。

 この決定通知の翌日から7日以内であれば、CONMEBOLの裁判所に控訴する権利がボカに与えられる。同日、ボカのダニエル・アンジェリッシ会長は上記の【1】と【2】について異議を唱えた。

 かくしてボカには厳罰が下されたが、アルゼンチン国内では「処分が軽すぎる」、「来年のリベルタドーレスも出場停止でいいくらいだ」、「ボカは責任を持って犯人を捜し出せ」といった厳しい声も多数挙がっている。

 なお、この発表から数分後にリーベル・プレートは、エル・モヌメンタルで行われる準々決勝ファーストレグのリーベル・プレート対クルゼイロの観戦チケットの発売を開始した。

(記事/Cartao Amarelo)

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