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アルゼンチンの“宿敵対決”で催涙スプレー…選手負傷で試合中止に

痛めた目を水で洗い流すポンシオ(左)[写真]=LatinContent/Getty Images

 コパ・リベルタドーレスの決勝トーナメント1回戦セカンドレグが5月12〜14日に行われた。アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで行われたボカ・ジュニアーズとリーベル・プレートによる“スーペルクラシコ”は、後半の開始直前にスタンドから唐辛子スプレーが投げ込まれる妨害行為が発生。リーベルの選手数人が試合続行不可能になり、長時間に及んだ中断の末に試合中止となった。

 FWパブロ・オスヴァルドが開始1分にイエローカードをくらって始まった試合は、中盤でボールを奪い合う展開がしばらく続いた。リーベルは10分にゴール前に上がったFWセバスティアン・ドリウッシがクロスバーをかすめるシュートを打つと、18分にはMFゴンサロ・マルティネスが枠を捕らえるシュートを放った。一方、ボカはなかなかフィニッシュまで持ち込めず、オスヴァルドがピッチを両手で叩いて苛立つ一幕もあった。

 妨害行為は後半の開始前に発生した。ハーフタイムを終えてピッチに登場しようとしたリーベルの選手らを狙って異物が投げ込まれると、リーベルの選手数人が異常を訴え始めた。投げ込まれた異物は唐辛子スプレーのようなものとみられ、MFレオナルド・ポンシオ、MFマティアス・クラネビッテル、DFレオネル・バンジオーニ、DFラミロ・フネ・モリの4人は水で洗い流してもなお目を腫らし、症状が改善しないためロッカールームへ戻る事態になった。

 のちほどアルゼンチンの国営放送に流れた映像によると、スタンドのフェンス際にいた男性が金網から手を伸ばし、リーベルの選手がピッチに登場する際の簡易トンネルに触れていたことが確認された。おそらく、この男性が簡易トンネルを手で破って唐辛子スプレーをトンネル内に投げ込んだものと推察されている。唐辛子成分のカプサイシンがトンネル内に充満した結果、複数の選手が重傷を負うことになったとみられている。

 レオナルド・ポンシオは目だけでなく背中にも軽度の火傷を負い、試合続行は難しい状況に。さらに複数の選手が目に異常を訴えたのを受けて、リーベルのチームドクターであるペドロ・アンシン医師は「試合を続けるのは難しい」との診断結果を主審らに伝えた。

 主審は時間を空けてからの試合続行も考慮してしばらく後半の開始を遅らせる措置をとっていたが、30分、40分、50分と時間を空けても被害を受けた選手の症状は完治されず。そして前半終了から80分が過ぎた頃になって、主審はようやく“試合中止”を決断した。

 事態を受けてリーベルのマルセーロ・ガジャルド監督は「あるまじき出来事。アルゼンチンサッカー界の“恥”だ」と断罪。そして被害者の一人であるレオネル・バンジオーニは「残念だ。最後まで試合をやりたかった」と述べている。

 ちなみに(日本時間で)5月15日正午現在では、再試合が行われるのか、没収試合となるのかは報じられていない。

(記事/Cartao Amarelo)

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