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晩年のバッジョに感銘を受けた中村俊輔「自分のプレーを追い続ける」

2015.04.11

現在は横浜FMでプレーする中村俊輔(写真は2014シーズン) [写真]=Getty Images

 横浜F・マリノスに所属する元日本代表MF中村俊輔が、11日に発売された『ワールドサッカーキング2015年5月 創刊10周年記念特別号 海外日本人プレーヤー 蹴球維新』内のインタビューにて、今後のプランについて語った。

 今季でプロ19年目を迎えた中村は、セリエAで3シーズン、スコットランドで4シーズン、スペインでもプレー経験を積んできた。36歳のベテランとなった現在、今後のキャリアについては「どういうふうに(現役)引退するんでしょうね。レギュラーから外されたら急に辞めるのかな」と、現役引退についてはあまり頭に無い様子。


 続けて、「自分のプレーで『ここはまだ全然いけるでしょ』というのがあるうちは続けようかなと。年俸とかは関係なく、自分のプレーを追い続けるというのをやりたいですね」と述べ、自身のプレーに限界を感じるまでは現役を続行する考えを明かしている。

 このような考えに至るきっかけとなったのは、とある元イタリア代表選手の影響だという。「恐らくイタリアで(ロベルト)バッジョを見てしまったせいなんだろうな(笑)。彼を見ていなければもっと早い段階で、年相応で辞めるという選択をしていたかもしれない」と、レッジーナ時代にセリエAで同じピッチに立った元イタリア代表FWロベルト・バッジョ氏が、晩年になっても人々を魅了するプレーを見せていたことで、自身も同じような道を歩みたくなったという。

 ベテランになれば、単純なスピードでは若手選手にかなわなくなる。一方で中村は「サッカーには動けるとか動けないとか、そういうのが関係ない瞬間がある」と、一瞬の閃きや味方とのプレービジョンの共有で、単純な身体能力を凌駕することが出来ると主張している。

 現役引退後については「欧州でいろいろな国、いろいろな選手を見てきたから、こうすればチームが強くなるとか、こうやったら選手がプレーしやすくなるとか、そういうものが少しは分かっている。だから現役を引退したら、そういうものを一から勉強したいですね」と語り、指導者やGM(ゼネラル・マネージャー)の道を考えていることを明かした。

 11日に発売された『ワールドサッカーキング2015年5月 創刊10周年記念特別号 海外日本人プレーヤー 蹴球維新』内のインタビュー内では、過酷な環境でのプレーを強いられたレッジーナ時代や、チャンピオンズリーグでマンチェスター・Uを相手に直接FKを決めるなど大活躍を見せたセルティックでの4シーズン、過去のチームメートとの逸話などを赤裸々に語っている。

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