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アルゼンチンで珍事件…主審がビデオによって自身の判定を取り消し?

物議を醸す判定をしてしまったデルフィーノ主審 [写真]=LatinContent/Getty Images

 アルゼンチン・プリメーラ・ディビシオンの第8節が5日に行われ、ベレス・サルスフィエルドとアルセナルが対戦した。同試合で主審のヘルマン・デルフィーノ氏が、ビデオを確認して判定を変えた可能性があるとして物議を醸している。6日付のイギリス紙『デイリー・メール』が報じた。

 問題の場面は、1-1で迎えた59分だった。ベレスが右サイドから攻めこみ、クロスボールが上がる。ここでベレスのFWマリアーノ・パボーネとアルセナルのDFダニエル・バレンシアが競り合うと、デルフィーノ氏は笛を吹いた。

 デルフィーノ氏はバレンシアがハンドを犯したとしてベレスにPKを与え、前半で1枚警告を受けていたバレンシアは2枚目のイエローカードを提示され退場処分となった。判定に納得のいかないアルセナルのメンバーは猛抗議をするも、ボールはペナルティスポットに置かれ、PKが蹴られようとしていた。

 ここまでの流れは、残念ながらサッカー界にはよくある微妙な判定というものだが、ここからが大きな問題となる。副審を務めていたイバン・ヌニェス氏が、中継用のテレビカメラのモニターで問題のシーンを確認し、デルフィーノ氏に無線で報告。すると、デルフィーノ氏は自身の判定を取り消し、バレンシアにピッチに戻るように促したのである。

 確かに映像で確認すると、クロスボールを手で触ったのはパボーネの方で、バレンシアはヘディングを試みていただけのように見えた。結局、デルフィーノ氏はパボーネにイエローカードを提示し、PKも無かったことになった。

 一方、ベレス側は主審に対して猛抗議。ベレスの主将を務めるDFファビアン・クベロは、試合中にもかかわらずテレビのインタビューに応え「判定は変えられないはずだ!それがルールだろ?」と二転三転した判定に怒りを露わにした。また、ベレスのミゲル・アンヘル・ルッソ監督は「デルフィーノ氏は判定を変えることが出来る。ただし、テレビではなく自分自身の決断によってならね。FIFAのルールはとても明白で、テクノロジーの使用は認められていないはずだ。もしカメラが使用出来るなら、全てのチームに平等に使われるべきだね」とコメントしている。

 この判定についてデルフィーノ氏は「私は同僚を信じて判定を変えた。我々は一つのチームなんだ。パボーネがハンドしていたのなら、私に正義があるということになる。ただ、酷い手順だったことについては私に責任がある」と、あくまで副審の助言によって判定を変えたと主張した。なお、デルフィーノ氏はAFA(アルゼンチンサッカー連盟)の調査を受けており、もし映像により判定を変えたことが証明されれば、罰則を受ける可能性があると伝えられている。

 なお、試合は81分にベレスが勝ち越しゴールを決めて、2-1でアルセナルを下した。また、バレンシアは別のファウルでイエローカードを受けて、結局退場している。

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