2015.03.30

ブラジル北東部に、7年前に建設が始まって以来、一度も使われていない未完の巨大サッカースタジアムがあった

セルタゥンのコロッセオ・スタジアム、「ボンジーア・ブラジル」より。TVグローボのニュース番組「ボンジーア・ブラジル」はIPCTV(グローボ・インターナショナル)で放送中 [写真]=Reproducao/Bom Dia Brasil/TV Globo

 2014年ワールドカップに間に合わなかった公共工事の話題が尽きないブラジルだが、未完成の巨大構築物に関するニュースがまた一つ飛び込んできた。

 TVグローボが3月27日、番組「ボンジーア・ブラジル」で伝えたところによると、7年前にセアラー州のセルタゥン(内陸の、一部砂漠化した乾燥地帯)に建設が始まった競技場『セルタゥンのコロッセオ』が、未使用のまま7年が経過したという。

 同競技場はセアラー州のアウト・サント市が130万レアル(約5200万円)以上かけて建設中だ。ローマのコロッセオ風の外壁は完成しているが、中は未完成のまま。そのため、今まで一度も使われたことがない。

 それ以前に、そもそも同市はサッカーチームを持っていない。サッカーチームの創設は市にとっては5年来の悲願だが、まだチームの結成には至っていない。

市民の競技場に対する期待は大きいが、街行く人の思いは様々だ。

「まだ建設中だけど、そのうち試合が見られるようになる。そんなに先の話じゃないと思います」

「きれいな外観はずっと見てきたけど、中で行われたイベントは今まで一度も見ていないんです」

 外壁だけは州内トーナメント大会より前に出来上がっていたが、中の客席は設置されておらず、芝生だけはいつ始まるかわからない試合のために7年間手入れを受け続けている。

アウト・サント市は競技場をあと2か月で開放できるとしているが、当面、スタジアムで活躍できるのは消防隊員、軍隊、安全検査のための技術検査員のみとなる見込みだ。

(記事/MEGA BRASIL、文/余田庸子)

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