AFC殿堂入りを果たした奥寺氏(左)、澤(中央)、キューウェル氏(右) [写真]=Bongarts/Getty Images
アジア・サッカー連盟(AFC)は21日、同連盟の殿堂入りを果たす10名を発表し、日本勢からは、元日本代表MF奥寺康彦氏、なでしこジャパンMF澤穂希が選ばれた。連盟公式HPが伝えている。
AFCは、1954年に開かれたマニラ・アジア大会をきっかけに創立され、2014年で創立60周年を迎えた。これを記念して、大きな功績を残した10名の殿堂入りが決まった。
選出された10名は以下の通り。
■AFC殿堂入り10名
▼ホマユーン・ベフザディ(イラン)
1942年生まれの現在72歳で、ペルセポリスなどで活躍したストライカー。イラン代表として35試合で13得点を記録し、1968年、72年のアジアカップ制覇に貢献した。
▼ソ・チン・アウン(マレーシア)
マレーシアを代表するサッカー選手の一人。セランゴールで10年間プレーし、345試合に出場した。またマレーシア代表としても最多キャップ数を誇り、“タウケイ”(ボスの意)の愛称で知られている。
▼奥寺康彦(日本)
ブンデスリーガで約9年間実力を示し、UEFAチャンピオンズカップ(現チャンピオンズリーグ)では、アジア人として初めて得点をあげ、ドイツでは“東洋のコンピューター”と呼ばれていた。
▼スン・ウェン(中国)
中国女子サッカーの先駆者的存在で、6度のアジア制覇、ワールドカップ準優勝などの功績を持つ。アトランタ・ビートでもプレーした経験を持つフォワード。
▼ホン・ミョンボ(韓国)
韓国代表史上最多キャップ数を誇り、1990年のイタリア・ワールドカップから4大会連続で出場した。ベルマーレ平塚(当時)や柏レイソルで活躍し、Jリーグベストイレブン選出の経験を持つ。
▼アリ・ダエイ(イラン)
イランスポーツ界の英雄として知られ、同代表として149試合109得点という世界記録を保有する。日本代表とも度々顔を合わせ、ワールドカップ予選で度々得点をあげていた。また、バイエルンなどドイツでもプレー経験を持っている。
▼サーミー・アル・ジャービル(サウジアラビア)
1994年のアメリカ・ワールドカップから4大会連続でW杯に出場したサウジアラビアの英雄。同代表として156試合46ゴールの成績を残している。
▼バイチュン・ブティア(インド)
インドのキャプテンとして100試合以上の代表戦に出場し、正確無比なシュートから“スナイパー”の愛称で親しまれた。
▼ハリー・キューウェル(オーストラリア)
オーストラリア史上最高の選手とも称され、リーズ、リヴァプールなどで長きにわたって活躍した。04-05シーズンにはリヴァプールで欧州制覇も成し遂げている。
▼澤穂希(日本)
アジア人史上初のFIFA最優秀選手賞を受賞し、女子日本代表として197試合82得点を記録。2011年にはドイツ・ワールドカップを制し、国民栄誉賞も受賞している。