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イスラエルのダービーマッチで選手とサポーターが乱闘し試合中止に

2014.11.05

2011年から2013年までパレルモでプレーしたMFザハヴィ [写真]=Getty Images

 イスラエル・プレミアリーグ第7節が4日に行われ、ハポエル・テルアビブFCとマッカビ・テルアビブFCが対戦した。“テルアビブ・ダービー”となった同試合は、ピッチに乱入したサポーターとマッカビに所属するイスラエル代表MFエラン・ザハヴィが乱闘騒ぎとなり、それがきっかけで試合中止となった。スペイン紙『マルカ』が報じている。

 両チームは国内で1,2を争うビッグクラブで、ともにイスラエルの中西部にあるテルアビブを拠点とし、スタジアムもブルームフィールド・スタジアムを本拠地としてる。

 事件は、試合の33分に起きた。ハポエルのファンがピッチに乱入し、対戦相手のE・ザハヴィに襲い掛かかると、同選手も応戦。首付近を押して襲い掛かってきた男を遠ざけたが、最終的には蹴りを入れている。直後に男は警備員たちに取り押さえられたが、ピッチ上は騒然となった。

 その後、男が連れ出されて騒動が少し落ち着くと、主審はE・ザハヴィにレッドカードを提示。しかし、これによりマッカビの選手たちがヒートアップ。同選手もチームメイトにボイコットを求めたが、主審の判定は覆らず、退場処分となった。

 だが、騒動は終わらなかった。客席から物が投げられる中、E・ザハヴィが警察によって連れ出され、試合がリスタートされるが、退場の判定を不満に思った複数人のマッカビ・サポーターがピッチに乱入。警備員たちもコントロールできない状況となった。そのため、主審が秩序の回復は不可能とし、それまで1-1だった試合の中止を宣言。試合は延期となり後日開催されることとなった。

 現役時代はウェストハムやマンチェスター・Cでプレーしていた、ハポエルを率いるエヤル・ベルコビッチ監督は試合後、「ここ数年言い続けているが、国内のサッカーは戦争のようだ。私はレフリーに試合を中止するように要求したよ。サッカーがスポーツだということを理解すべき時だ。ピッチが戦場となった時点でプレーを続ける意味はない。両チームとも厳重な罰を受けるべきだ。これは国内サッカーにとって失意の日だよ」とコメントしている。

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