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“差別やじ”サポーター、ブラジル国内で受け入れられず大ヒンシュク。職場を追われ、自宅には投石

8月28日、リオグランヂドスウ州ポルトアレグリ市。グレミオ対サントス戦が行われたアレーナ・ド・グレミオ [写真]=Lucas Uebel/Gremio FBPA

 8月28日(木)にポルトアレグレで行われたブラジル杯のグレミオ対サントス戦においてサントスのゴールキーパー、アラーニャを「猿」と呼ぶ姿がテレビで放映されたグレミオの女性サポーターの自宅が、29日夜、投石の被害に遭った。8月30、31日付伯字紙が報じた。

 リオ・グランデ・ド・スル州陸軍の歯科・医療センターでの業務を担当する会社に勤務していたパトリシア・モレイラ・ダ・シルバ(シウバ)氏(22)は既にその職を失い、近日中に取調べのために警察にも召喚される見込みだが、木曜夜に自宅を出て以来その行方をくらましている。警察当局は親類の家に身を寄せていると推測している。

 グレミオのサポーターが人種差別的野次を対戦相手に向けたのは、今年に限っても今回が初めてではない。3月29日のポルトアレグレ州選手権決勝戦においては、インテルナシオナルのセンターバック、パウロン選手がその被害に遭った。

 今回人種差別的野次の被害に遭ったサントスのゴールキーパー、アラーニャは自身の所属チームサントスの公式チャンネルであるTVサントスで今回の騒動が多くの反響を呼び、また多くの支援のメッセージが寄せられたことに感謝と安堵の意思を表明した。

「私たちは多くの人、多くの人種、様々な肌の色が混在する国におり、その混合する度合いは日毎に多様化している。選手を傷つけたり、プレーをかき乱したりするために人種差別の野次を飛ばす人がいることは残念なことだ」とアラーニャは語った。

 また、1968年に亡くなったアメリカの黒人差別問題に立ち向かったマルティン・ルーサー・キング牧師の名を挙げて肌の色、人種、性差、宗教、その他全ての事象に関する偏見、差別を根絶するために人々の団結を呼びかけてビデオメッセージを締めくくった。

(記事提供/ニッケイ新聞、記事協力/MEGA BRASIL)

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