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参加枠拡大の2026年W杯、FIFAがグループステージ”4カ国制”の維持を検討…”3カ国制”は見送り?

2023.03.03

FIFAが2026年W杯のフォーマットを再検討 [写真]=Getty Images

 国際サッカー連盟(FIFA)が、2026年に北中米3カ国で共催されるFIFAワールドカップ2026について、大会フォーマットの変更を検討しているようだ。2日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。

 アメリカ、カナダ、メキシコの3カ国で共同開催されるFIFAワールドカップ2026。3カ国による共催は大会史上初の試みで、アメリカにとっては2度目、メキシコにとっては3度目、カナダにとっては初のW杯開催となる。開催都市については、アメリカの11都市、メキシコの3都市、カナダの2都市の計16都市で試合が行われることとなっている。

 2026年大会からは、出場枠が従来の32カ国から48カ国へ拡大することが既に発表されている。これに伴い、FIFAは大会方式の変更も決定。グループステージを「3カ国×16グループ」で実施し、各グループ上位2カ国が決勝トーナメントに進出。その後、合計32カ国で決勝トーナメントを開催するという新たなフォーマットが採用される予定となっていた。

 しかし、報道によると、FIFAは当初発表された新フォーマットの再検討を行い、グループステージについては現行の”4カ国制”を維持する方向に現在傾いているという。FIFAのこうした動きの背景にあるとされているのが、昨年のFIFAワールドカップカタール2022。グループステージにおいて最終戦(第3戦)にまで及ぶ熱戦が数多く繰り広げられたことを鑑み、FIFAはフォーマットの再検討を決断したようだ。

 なお、この度検討されている「4カ国×12グループ」によるフォーマットについては、すべての関係者の間ですでに合意が得られているという。早ければ3月16日にルワンダで開催される運営組織の理事会にて決定が下される可能性があると伝えられている。なお、”4カ国制”のグループステージが復活した場合、大会の総試合数は80試合から104試合に増加することとなる。大会自体の開催期間の長期化は避けられないため、各国の準備期間が短縮される可能性が高いようだ。

 北中米カリブサッカー連盟(CONCACAF)のヴィクター・モンタリアーニ会長は「3カ国によるグループステージは素晴らしい案に聞こえるが、いくつかの問題点も含んでいる。W杯の出場権を得たにも関わらず、3分の1のチームがたった2試合で帰国するのは正しいことなのだろうか」と”3カ国制”グループステージの問題点を指摘しつつ、「我々は責任を負わなければならない。2014年大会や2018年大会の日数を超えるわけにはいかない。3カ月間に渡ってW杯を開催するわけにもいかないんだ」とコメントしている。

By サッカーキング編集部

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