“92年ぶり”の快挙を達成したターナー [写真]=Getty Images
アーセナルのアメリカ代表GKマット・ターナーが、FIFAワールドカップカタール2022で快挙を達成した。30日、アメリカ代表の公式Twitterが伝えている。
29日、アメリカはイランと対戦。試合はクリスティアン・プリシッチの得点を最後まで守り抜き、1-0で勝利。ターナーも鋭い飛び出しなどでピンチを救い、決勝トーナメント進出に大きく貢献している。
このクリーンシート(無失点)での勝利を受け、ターナーはとある記録を達成。それは、1930年以来、アメリカ代表としては“92年ぶり”となる「W杯本大会での複数クリーンシート達成」というもの。ウルグアイで開催された第1回大会にて、ジミー・ドウグラス(1972年逝去)が達成して以来の記録であるそうだ。なお、この時はベルギーとパラグアイを相手に達成し、最終的には3位に入賞している(当時は13か国のみの参加だった)。
ターナーは今大会でイングランドとイラン相手に得点を許さず、ウェールズ戦でのPKによる1失点に抑えている。その試合でもベン・デイヴィスの強烈なヘディングをビッグセーブで凌ぐなど、まさに守護神という活躍ぶりを披露している。
同選手はフェアフィールド大学を卒業後、ドラフトにはかからず、プレシーズントライアルを経て2016年ニューイングランド・レボリューションに入団。リッチモンド・キッカーズに2度ローン移籍を果たした後、2018シーズンからはニューイングランドの守護神に定着。2020シーズンにはファン、チームメイトの選ぶクラブ年間MVPも獲得した。2022-23シーズンより、ファンとして応援していたアーセナルに加入し、UEFAヨーロッパリーグでは4試合で3クリーンシートを記録(なお、残りの1試合も失点はPKによるもの)。イングランド代表GKアーロン・ラムズデールに次ぐ頼れる2番手として、チームを支えている。また、アメリカ代表には2021年2月1日にデビュー。通算で23試合に出場し、16クリーンシートと抜群の安定感を誇っている。
最後尾からアメリカを支えるターナー。決勝トーナメントでも、彼の名が世界に轟く活躍を期待したい。
By サッカーキング編集部
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