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得点場面でC・ロナウドはボールに触らず…アル・リフラ内部のセンサーで高精度解析が可能に

2022.11.29

C・ロナウドのヘディング弾に見えたが… [写真]=Getty Images

 28日に行われたFIFAワールドカップカタール2022・グループH第2節ポルトガル代表vsウルグアイ代表での得点者特定について、公式球「アル・リフラ」を提供しているアディダスが事象を説明した。29日にイギリスメディア『アスレティック』が伝えた。

 同試合の54分、ポルトガル代表MFブルーノ・フェルナンデスが左サイドからゴールに向かう柔らかいクロスを供給。これに反応したFWクリスティアーノ・ロナウドが頭で合わせて先制点を記録した。…と思われたが、C・ロナウドはボールに触っていなかった模様で、得点者はB・フェルナンデスと記録された。ポルトガル代表は後半アディショナルタイムにB・フェルナンデスのPK成功でリードを広げ、2連勝でグループステージ突破を決めた。

 アディダスは試合後、「ポルトガル対ウルグアイ戦において、公式試合球アル・リフラに搭載されている“コネクテッド・ボール・テクノロジー”を用いて、試合の先制点が生まれた際、クリスティアーノ・ロナウドがボールに接触していないことを明確に示すことができました」との声明を発表。C・ロナウドの得点ではないことを示す“証拠”を提示した。

 アル・リフラは、不明瞭なタッチの検出とVARの判断の質向上を目的に、ボールの中心部に500HzのIMU(慣性計測装置)センサーが取り付けられている。アディダスが提供した写真では、B・フェルナンデスがボールを蹴った瞬間にグラフの測定値は大きく動いているが、C・ロナウドがボールに触ろうとした瞬間のグラフは微動だにしなかった。

 なお、得点者となったB・フェルナンデスは試合後、「クリスティアーノのゴールのつもりで祝福したよ。彼がボールに触ったように見えたからね。僕の狙いは、彼のためにクロスを上げることだったんだ」とのコメントを残している。

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