2018.07.16

平均年齢25.57歳、W杯初出場は14人…フランス代表に黄金時代到来か?

ムバッペ(中央)ら若いチームで優勝した [写真]=Getty Images
「フットボール」と「メディア」ふたつの要素を併せ持つプロフェッショナル集団を目指し集まったグループ。

 2018 FIFAワールドカップ ロシア決勝が15日に行われ、フランス代表がクロアチア代表を4-2で破り、20年ぶり2度目の優勝を果たした。ディディエ・デシャン監督が決勝後の会見で「メンバーのうち14人が初めてW杯に出場した」と話したように、彼らは非常に若いチームで頂点まで上り詰めた。

 今大会の最優秀若手選手に選出されたFWキリアン・ムバッペはまだ19歳。最終ラインのレギュラーメンバーで最も“年配”のDFラファエル・ヴァランでさえ、今年4月に25歳の誕生日を迎えたばかりだ。開幕時のメンバー23名の平均年齢は25.57歳。出場32カ国の中では、ナイジェリア(25.52歳)に次いで2番目に若かった。

 スペイン紙『アス』によると、W杯優勝チームの平均年齢としては、前回王者のドイツ代表(25.73歳)や2010年大会の覇者であるスペイン代表(25.91歳)よりも低く、今回のフランスよりも若い優勝チームとなると、1970年大会を制したブラジル代表(24.36歳)までさかのぼる必要があるという。

1998年大会以来2度目の優勝を果たした [写真]=Getty Images

 もっとも、指揮官が「まだまだ不完全」と認めたように、フランスは他を圧倒して優勝トロフィーを勝ち取ったわけではない。データ分析サイト『FiveThirtyEight』が『ESPN Stats & Info』の情報をもとに、1966年大会以降のW杯王者に関するデータを紹介している。

 それによると、今大会のフランスは、90分あたりの得点数が「1.8」で、失点数は「0.8」を記録。得失点差「1.1」は、1966年大会以降で史上4番目に低い数字になるという。また、1試合平均のボールポゼッション率は「48.6%」で、52年前の王者であるイングランド代表が残した46.2%に次ぐワースト2位の記録になるそうだ。準決勝のベルギー戦が終わったあとに、「守備的すぎる」と批判の声が上がったことは記憶に新しい。王者に相応しいチームではあったかもしれないが、ベストチーム(最も魅力的なチーム)だったかどうかは議論の余地がありそうだ。

 ただ、彼らは世界王者に輝いたばかりだが、“今後の伸びしろ”という点でも世界トップクラスである。単に若いというだけなく、才能と将来性にあふれる選手たちが揃っている。

 移籍情報サイト『transfermarkt』によると、フランスのメンバー23名の市場価値総額は、今大会出場した32カ国で唯一、10億ユーロ(約1310億円)を超えている。ロシアW杯に参加した23歳以下の市場価値ランキングでも、ムバッペが1億2000万ユーロ(約158億円)で首位。さらに、FWウスマン・デンベレが8000万ユーロ(約105億円)で3位タイ、FWトマ・レマルが6500万ユーロ(約85億円)で6位、DFリュカ・エルナンデスが3500万ユーロ(約46億円)で14位、DFベンジャマン・パヴァールとDFプレスネル・キンベンベが揃って3000万ユーロ(約39億円)で15位タイと、トップ20の中でフランスの選手が最多6名を占めている。また『FiveThirtyEight』は、決勝トーナメントに勝ち上がった16カ国の中で、控えに回ったフィールドプレーヤーたちの市場価値総額がトップだったという情報を紹介している。

最優秀若手選手賞に輝いたムバッペ [写真]=Getty Images

 “世界一”の称号を手にしたものの、チームとしての成熟度は100%ではない。実際、今大会も試合を通じて完成度を高めていった。それでもピークを迎えたわけではなく、まだまだ強くなる可能性を秘めている。

 過去を振り返れば、デシャン監督が代表主将を務めた20年前のフランスも決して“最強”というわけではなかった。しかし、W杯初優勝を成し遂げたチームは、2年後のユーロ2000も制覇。ジネディーヌ・ジダン、ティエリ・アンリ、パトリック・ヴィエラ、マルセル・デサイー、リリアン・テュラム、ファビアン・バルデスらを擁したチームは一時代を築き上げた。

 もちろん、今回優勝したからといってその後の成功が保証されているわけではない。強豪国の巻き返しや、中堅国のさらなる台頭など、“フランス包囲網”は急速に形成されるだろう。ただ現在のフランスが、それらを跳ね返すだけのポテンシャルを持ったチームであることも否定できない。

 スペインの時代、そしてドイツの時代に一区切りがついた今、サッカー界は新たなサイクルに突入しようとしている。今大会の優勝は、“レ・ブルー”の第二の黄金期の始まりに過ぎないのかもしれない。

(記事/Footmedia)

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