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批判を浴びるエジルの父親が理解を求める「私がメストの立場なら…」

2018.07.09

厳しい批判を受けているエジル [写真]=Getty Images

 アーセナルに所属するドイツ代表MFメスト・エジルの父親であるムスタファ・エジル氏が、批判を浴びる息子を擁護するコメントを残した。ドイツ紙『ビルト』が伝えている。

 トルコ系のドイツ代表選手であるエジルは、2018 FIFAワールドカップ ロシア開幕の2週間前に、同じくトルコ系であるドイツ代表MFイルカイ・ギュンドアンと共に、ロンドンでトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領と面会した。これが独裁的な強権で知られるエルドアン大統領への親近感を示す政治的メッセージとして受け取られたことで、両選手はドイツ国内で批判の対象となっていた。

 さらにエジルが本大会で低調なパフォーマンスに終始し、ドイツ代表がグループステージ最下位で敗退したことを受けて、同選手への批判はより激しさを増すことに。エジル本人は一連の問題について沈黙を貫いていたが、父親のムスタファ氏は以下のようにコメントし、ファンに理解を求めている。

「彼はもはや自分自身について釈明することを望んではいない。彼はもう、どんな時でも自分を守る必要が生じることも望んではいないんだ」

「彼は世界王者となった前回大会も含めて、ドイツ代表で9年間にわたってプレーしてきた。彼はこの国に対して多大な貢献をしてきたんだよ。彼らが勝利を収めたとき、それはチーム全体で共につかみ取った勝利とされてきた。ずっとそうだったんだ」

「しかし、いざ試合に負けたときにはエジルのせいで敗れたことにされてしまうのか?彼は今、笛を鳴らされてスケープゴートにされている。彼が侮辱されていると感じているかどうかは、私にもわかる」

 自らの息子に対する待遇を「非常にアンフェア」だと表現したムスタファ氏は次のように付け加え、息子が置かれた立場の苦しさを改めて訴えている。

「彼には自分自身で決定を下す必要がある。ただ、仮に私が彼の立場にいたとしたら、私はこう言うだろう。『ありがとう、だが、もうこれでおしまいだ!』とね」

「(精神的な)痛みはあまりにも強くなりすぎたし、次の試合で何が起こるかはわかっている。私がメストの立場だったらドイツ代表から退くだろうが、それは私のきわめて個人的な意見にすぎない」

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